糖尿病は脱水で血糖値が上がる?正しい水分補給で高血糖と脱水を予防しよう

公開日: 2024/01/02 更新日: 2024/05/22
「糖尿病は喉が渇くし、尿の量も増えるから脱水が心配」と、糖尿病患者の人の中には気になる人もいるでしょう。 血糖値のコントロールがうまくいかず、高血糖状態が続くことで、脱水症状を引き起こす場合があります。そのため、糖尿病と脱水はとても密接な関係です。 脱水は、頭痛やめまい、疲労感、便秘などの症状を引き起こすだけでなく、糖尿病の症状を悪化させる可能性があります。 糖尿病患者にとって、脱水は深刻な問題です。糖尿病の管理においても、適切な水分補給は重要なポイントと言えるでしょう。 今回の記事では、糖尿病で脱水が起こるメカニズムや症状、脱水と高血糖の予防方法、そして効果的な水分補給の方法について詳しく紹介します。 糖尿病と脱水の関係性を理解し、正しい水分補給をして脱水と高血糖を予防しましょう。
目次

糖尿病の人が脱水で血糖値が上がるメカニズム

脱水とは、体の水分量が減っている状態です。単なる水分の不足ではなく、必要な塩分やミネラルも一緒に失われています。

糖尿病の人が脱水を起こしている場合、血液中の水分が減っており、血液が濃い状態です。そのため、脱水は血糖値が上がる原因のひとつと言えるでしょう。

また、普段は糖尿病の人が高血糖状態になっていると、尿と一緒にブドウ糖を排出しようとします。

しかし、脱水状態で水分が減っていると、尿量が減るため排出できるブドウ糖が減り、血糖値が高くなります。これが、糖尿病の人が脱水で血糖値が上がるメカニズムです。

糖尿病の脱水は高血糖が原因

糖尿病の人が脱水を起こす原因として、高血糖が関連しています。そのため、糖尿病と脱水は密接な関係と言えるでしょう。

糖尿病と脱水の関係と、なぜ高血糖が原因で脱水に繋がるのかについて解説します。

糖尿病と脱水の関係

糖尿病と脱水は密接な関係です。糖尿病の特徴的な症状として、多尿、口喝、多飲があります。これらはすべ全て、高血糖が原因で引き起こされる症状です。

体は高血糖状態を改善するために、たくさんの尿と一緒に血液中のブドウ糖を輩出しなければなりません。

また、血糖値が高い状態は、血液が濃い状態のため薄める必要があり、そのためにも水分が必要です。たくさんの尿が排出されると体内の水分量が減り、体は脱水状態になります。

血液を薄めるためと、減った水分を補うために、たくさんの水分が必要です。その結果、喉の渇きを感じ、糖尿病の人はたくさんくさんの水分を欲します。

高血糖が関与しているため、糖尿病と脱水は密接な関係と言えるでしょう。

糖尿病が脱水につながる原因は高血糖

糖尿病の人が脱水になる大きな原因は、高血糖です。高血糖は、血糖コントロールが不良のときに起こりやすくなります。

薬を飲み忘れたときや普段より食べ過ぎたとき、普段より運動量が少ないときなど、血糖値が高くなりがちです。

また、熱があったり嘔吐したりするなど体調が悪く、いつも通りの水分摂取や食事ができないときにも注意が必要です。

血糖値も安定しませんし、なにより水分をうまく摂れなければ、脱水を引き起こしやすくなります。

また、糖尿病の合併症で、神経障害があります。

この神経障害はを起こすと、多量に発汗したり汗をかきにくかったりして、汗の調節がうまくいかない状態です。

このような状態は、脱水を引き起こす原因のひとつと言われています。

糖尿病の人が必ず脱水になるわけではないですが、糖尿病の人は脱水を起こすリスクが高いと認識しておきましょう。

脱水と脱水症状

脱水と脱水症状を理解しておくことは、脱水の予防や早期発見に繋がります。

脱水と脱水症状について解説します。

脱水とは

脱水とは、体の中の必要な水分と電解質が失われた状態です。ヒトの体は、体重の約60%が水分でできていると言われています。

その水分は、人体の機能を維持するために必要な体液です。

ヒトの体液は、血液やリンパ液、唾液、粘液、汗、尿、消化液など、さまざまな役割があります。どれも欠かせない大切なものです。

しかし、脱水で体の中の水分が減ると、この体液が減少します。

体内の体液が失われていくと、日常活動や生きていくための生命維持活動に支障をきたします。そのときに現れるのが脱水症状です。

一般的に、脱水は3つのタイプに分類されます。

  • 高張性脱水

  • 等張性脱水

  • 低張性脱水

高張性脱水は、汗をたくさんかいたときに起こります。電解質より水分の方が多く失われ、体液が濃くなっている状態です。

等張性脱水は、下痢や嘔吐などによって、体液が失われたときに起こります。水分と電解質が同等に失われた状態です。

低張性脱水は、汗をたくさんかいたのに、水やお茶など電解質があまり含まれない飲み物をたくさん飲んだときに起こります。水分よりも電解質が多く失われている状態です。

年齢や性別でも異なりますが、一般的に子どもは水分量が多く、歳をとると水分量は減っていくとされています。

そのため、体の水分が一定量失われ、脱水症状が現れたときは体からのSOSであり、危険信号です。

一般的な脱水症状

脱水は重症度で現れる症状が異なります。

以下の表は、一般的な人の脱水症状の分類です。

重症度

水分損失率

症状

軽症

1%

  • 大量の汗
  • 喉の渇き

2%

  • 強い渇き
  • めまい
  • 吐き気
  • ぼんやりする
  • 尿量減少
  • 血液濃縮

3%

  • 汗が出なくなる

中等症

4%

  • 全身の脱力感
  • 皮膚の紅潮
  • イライラ
  • 疲労および嗜眠
  • 感覚鈍麻
  • 感情不安定

6%

  • 手足の震え
  • ふらつき
  • 頭痛
  • 体温の上昇
  • 呼吸や脈拍の増加

8%

  • 幻覚
  • 呼吸困難
  • チアノーゼ
  • 言語不明瞭

重症

10~12%

  • 筋肉の痙攣
  • 失神
  • 循環不全
  • 血液の減少
  • 腎機能不全

15~17%

  • 皮膚がしなびる
  • 嚥下不良
  • 目の前が暗くなる
  • 排尿痛
  • 聴力の損失
  • 皮膚の感覚鈍麻

18%

  • 皮膚のひび割れ
  • 尿の生成停止

20%

  • 生命の危機
  • 死亡

[1]

糖尿病の方が高血糖で脱水症状を起こした場合、急性合併症を併発する可能性があります。脱水が原因で起こる急性合併症は、重篤な状態になる場合があり注意が必要です。

高齢者の脱水症状

高齢者ほど脱水になりやすいと言われています。

以下は、高齢者の特徴です。

  • 喉の渇きを感じにくい

  • 体内の水分量が少ない

  • 筋肉量が少ない

  • 腎機能が悪い

高齢者の脱水症状も一般的な脱水症状と同様です。しかし、高齢者の場合は知らず知らずのうちに脱水症状が進行しやすく、昏睡状態になるケースもあります。

糖尿病のある高齢者は、脱水状態になりやすい傾向があり、特に注意が必要と言えるでしょう。

糖尿病の危険な脱水症状

高血糖が原因で引き起こされた脱水症は、以下のような重篤な合併症を引き起こす場合があります。

  • 糖尿病ケトアシドーシス

  • 高血糖浸透圧症候群

合併症が引き起こされた場合、意識がもうろうとし、昏睡状態で倒れる可能性があり危険です。糖尿病ケトアシドーシスと高血糖浸透圧症候群について、詳しく解説します。

糖尿病ケトアシドーシス

糖尿病ケトアシドーシスが引き起こされる原因は、異常な高血糖状態が続くことです。インスリンが著しく不足すると血糖値が下がらず、高血糖が続きます。

インスリンが不足する原因は、以下のようなさまざまな理由で起こり、高血糖が誘発されます。

  • インスリンを打ち忘れた時

  • 糖尿病発症時

  • インスリンを中断した時

  • 感染症などにより体調を崩した時

糖尿病ケトアシドーシスは、主に1型糖尿病の人がなる場合が多いです。

しかし、2型糖尿病の人でも清涼飲料水を過剰摂取することで血糖値が上がり、「清涼飲料水ケトーシス」という状態を引き起こします。

別名「ペットボトル症候群」や「ソフトドリンクケトーシス」とも呼ばれています。高血糖の状態は、体がブドウ糖をエネルギーとして利用できない状態です。

このような場合、体は脂肪を分解してエネルギーにしようとしますが、脂肪を分解すると副産物として「ケトン体」というものが血液中に増えていきます。

ケトン体が血液中に増えると、血液が酸性に傾き、重度の脱水症になってしまうのです。糖尿病ケトアシドーシスが引き起こされると、以下のような症状が現れます。

  • 激しい口渇

  • 多飲

  • 多尿

  • 倦怠感

  • 悪心

  • 嘔吐

点滴で水分を補給して脱水症状を改善し、インスリンで血糖値を下げる治療を行います。

糖尿病ケトアシドーシスの予防として、極度のインスリン不足を起こさないようにすることが大切です。

いつもと体調が違うと感じたら血糖値を測定し、異常なら病院を受診しましょう。

高血糖高浸透圧症候群

高血糖浸透圧症候群は、主に2型糖尿病の高齢の方に多く見られます。

特に高齢者では、体内の水分量が少なく、水分を摂る量も少ないため、脱水状態になりやすい傾向です。

感染症や脳卒中、高カロリー輸液、副腎皮質ステロイドなど、さまざまな要因で600mg/dL以上の極めて高い血糖値になった場合に起こるとされています。

使用するべき糖尿病治療薬を使わなかったり、インスリン注射を打ち忘れたりした場合に起こる可能性もあります。

内服やインスリン注射の打ち忘れがないようにすることも大切です。

また、手術や全身麻酔などでも、高血糖浸透圧症候群は起こる可能性があります。手術や全身麻酔は、体に大きな負担となり、ストレスを与えます。

体の中では、血糖値を上げる作用のあるホルモンが分泌され、血糖値が上がりやすい状態です。高血糖浸透圧症候群の主な症状は以下の通りです。

  • 重度の脱水

  • 錯乱

  • 見当識障害

  • 部分麻痺

  • けいれん発作

  • 昏睡

さらには死亡することもあるため、高血糖浸透圧症候群はとても危険な合併症と言えるでしょう。

治療は、点滴で水分を補給して脱水症状を改善し、必要に応じてインスリンで血糖値を下げます。高血糖浸透圧症候群を予防するためには、以下のことに気を付けましょう。

  • 糖尿病治療薬を決められた通りに使用する

  • シックデイ時はこまめな水分摂取を意識し消化にいいものを食べる

  • 高血糖に注意する

糖尿病ケトアシドーシスよりゆっくりと発症し、高血糖浸透圧症候群が起こる前触れ前駆症状もありません。症状があらわれたら、すぐに医療機関を受診しましょう。

脱水症状が出たときの対処方法

軽症の場合、お茶か水で水分摂取をし、休んでいれば回復する場合が多いです。水かお茶をゆっくり少しずつ飲みましょう。

糖尿病の方は、汗を調節する神経が障害されている場合があります。たくさん汗をかいた場合は、水分と一緒に塩分の補給も忘れないようにしましょう。

水分補給ができない場合や、脱力感や眠気、頭痛などの症状がおさまらない場合は、医療機関を受診してください。脱水の状態によっては、緊急の処置を受ける必要があります。

糖尿病の脱水予防と水分補給

糖尿病の人は、普段から脱水予防に注意しておいた方がいいでしょう。糖尿病の脱水予防と水分補給のタイミングについて紹介します。

糖尿病の脱水予防

厚生労働省によると、成人一人につき1日に必要な水分量は2.5リットルとされています。

[2]

食事で摂取できる水分量が1リットル程度であり、体内で作られる水分もありますが、その他を水分として摂取が必要です。

体調や環境によっても必要な水分量が変わってくるので、適宜調整しましょう。一般の人が行う脱水予防に加え、糖尿病の人は特有の脱水予防が必要です。

糖尿病の人の脱水予防のポイントを以下に紹介します。

  • 水やお茶でこまめな水分補給をする

  • 良好な血糖コントロールを意識する

  • 自己判断で内服やインスリンを中止しない

感染症やケガ、強いストレスを受けたときは、血糖値が安定しにくくなり高血糖になりやすい状態です。そのような時は、特に脱水への意識が必要と言えるでしょう。

効果的な水分補給の方法

効果的な水分補給と言えば、スポーツドリンクやイオン飲料、清涼飲料水などを思い浮かべる人も多いでしょう。

しかし、糖尿病の人にとってスポーツドリンクやイオン飲料などは、水分補給に適切とは言えません。

これらのドリンクは、体に吸収しやすい成分で作られていますが、糖質が含まれているため、血糖値が急激に上がってしまいます。

清涼飲料水をたくさん飲むと、「清涼飲料水ケトーシス」や「ペットボトル症候群」と呼ばれる合併症を引き起こす可能性があります。

そのため、糖尿病の人の水分補給は、糖分の含まれないお茶か水にしましょう。

ただし、カフェインは利尿作用があるので、カフェインが含まれる飲み物は水分補給には向きません。

ドリンクを選ぶ際に注意したいのが、ノンシュガー・無糖・糖分ゼロと書かれているドリンクです。

これらの表記は「100mlあたりの糖分が0.5g未満」であれば、表記してもいいことになっています。

そのため、必ずしも糖分がゼロではないので、これらの商品を摂取する場合には注意しましょう。

また、たくさん汗をかいたときは、お茶か水に少量の塩を混ぜて飲むことで、効果的な水分補給ができます。

たくさん汗をかくことで、体内のミネラルや塩分が失われてしまいます。

少量の塩分を加え、水分補給をすることで、熱中症の予防にもなりますので試してみてください。

水分補給のタイミング

こまめな水分補給と言われても、習慣がない人には難しく、水分補給を忘れがちです。

また、高齢者は喉の渇きを感じにくく、飲むタイミングを逃してしまう場合も多いです。

そのようなときは、水分補給のタイミングを決めておきましょう。

  • 起床時

  • 運動時

  • 外出の前後

  • 入浴の前後

  • 就寝前

上記のように水分摂取のタイミングを決めておくと、忘れにくく意識的に水分を摂取できます。

人間は夜間寝ている間にも汗をかき、水分が失われていくと言われています。それを補うためにも、起床時と就寝時の水分補給は効果的です。

また、糖尿病の人は運動療法をしている場合が多いです。運動療法時は、汗をかくため水分が失われていきます。

暑い夏は汗をかきやすく、外出の前後で水分補給をしておくと熱中症の予防にも繋がります。

自分のライフスタイルに取り入れやすい場面を水分補給のタイミングとすると良いでしょう。

Q&A

糖尿病の脱水について、よくある質問をまとめました。

糖尿病で脱水になると熱中症になる?

糖尿病神経障害を起こしている人や糖尿病の高齢者は、喉の渇きを感じにくく、脱水症状を起こしやすいと言えます。

脱水症を起こし気づいた時には、熱中症になっている場合もあります。高血圧や腎症など塩分制限をしている人は、熱中症に特に注意が必要です。

汗や尿と一緒に塩分やミネラルも失われていくため、適切に補い予防しましょう。

水を飲むと血糖値は下がる?

食前に水を飲むことで、血液が薄くなり、血糖値の上昇を抑えることができます。ただし、一時的なものであり、糖尿病を改善するための方法ではありません。

脱水になると血糖値はどうなる?

糖尿病の人が脱水になると、体の中の水分が減っている状態なので、血糖値は上がります。

高血糖状態を改善するために、尿でブドウ糖を排出しようとして、さらに水分が必要となります。結果、さらに脱水症状が進行する悪循環に陥るため、注意しましょう。

糖尿病は脱水のとき何を飲む?

清涼飲料水やジュースは血糖値が上がってしまうため、控えましょう。

血糖値があがると、さらに脱水症状がすすみ、状態が悪化する可能性があります。糖質の含まれない、水かお茶がおすすめです。

水分を摂っても症状が改善されない場合は、早めに医療機関の受診をしましょう。糖尿病の人の脱水は、重篤な合併症を起こす場合があります。

早めに受診することで、早期に発見でき、早期治療に繋がります。

糖尿病の人の脱水対策は?

こまめな水分補給や塩分補給など、一般の人が行う脱水対策に加え、糖尿病の人は血糖値にも気を付けなければなりません。

高血糖は脱水症状を悪化させます。血糖のコントロールも大切です。

スポーツドリンクや清涼飲料水などの糖分が入った飲み物は、吸収がいいように作られていますが、血糖値を上昇させます。

糖尿病の人の水分補給は、水やお茶を飲むようにしましょう。

また、汗や尿と一緒に塩分やミネラルも失われます。それらを補うためにも、少量の塩分も摂取することをおすすめします。

ただし、高血圧や腎症など、塩分を制限している場合は、自己判断はせず担当の医師に相談しましょう。

糖尿病で脱水になると頻尿になる?

糖尿病の症状で、頻尿があります。

これは、糖尿病の人が脱水症状を起こし血糖値が高くなると、血糖値を下げるための体の反応です。喉のが渇きいてきを感じることで、水分摂取を促します。

水分をたくさん摂取し、尿としてブドウ糖を排出するためです。水分を多くとれば、必然的に尿量は増えます。

水分は多く摂取していますが尿量も増えるため、体の中は水分不足に陥り、脱水症状を起こします。

糖尿病で喉が渇くのはなぜ?

糖尿病の人がみんな常にのどが渇いているわけではありません。糖尿病で血糖コントロールが不良な場合、高血糖状態になります。

高血糖な状態が脱水状態を引き起こし、のどが渇くのです。

まとめ

糖尿病と脱水の関係や合併症、脱水予防、効果的な水分補給の方法について紹介しました。

糖尿病は高血糖のため脱水が起きやすい病気です。また、脱水を起こすと高血糖になりやすいため注意が必要です。

糖尿病の人が脱水になると、糖尿病ケトアシドーシスと高血糖浸透圧症候群など、重篤な状態を引き起こす可能性もあります。

普段から良好な血糖コントロールを行うことは、脱水予防に繋がります。また、糖尿病の人は健康な人よりも意識的に多く水分を摂取しましょう。

【参考文献

[1]JSPO日本スポーツ協会『スポーツと栄養』P108

[2]厚生労働省『健康のため水を飲もう推進運動』

 

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