【レベル別】熱中症の症状|頭痛や治し方についても解説

公開日: 2024/06/26 更新日: 2024/09/13
「暑いところにいたあとに頭痛やめまい吐き気が出た。これって熱中症?」 「そもそも熱中症はどんな症状が出るの?」 「どうなったら医療機関に行くべき?」 熱中症は風邪やコロナと症状が似ているため、熱中症と気付くことができず重症化してから搬送される方も多いです。 この記事では熱中症になったときの症状や対処法、病院に行く判断基準などを解説していますので、熱中症かも?と思っている方は最後までお読みください。
【熱中症】の気になる症状について教えてください
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熱中症とは?症状が起きるメカニズム

熱中症は気温や湿度が高い環境にいると、体温調節できなくなり体に熱がこもってしまう状態のことです。

とくに、湿度が高くなる梅雨時期から本格的に暑くなる夏〜秋口にかけて起こりやすいです。

また、気温が高い、湿度が高いなどの環境に加えて、風が全くない状況や直射日光に当たることも熱中症の原因になります。

例えば、トイレなど風がなく室温がこもりやすい場所も危険。屋外・屋内問わず熱中症の危険がひそんでいます。

子どもから高齢者まで誰でも起こる可能性がある病気です。

熱中症が起きる理由は、主に「環境」 「からだ」の2つの要因によって発生します。

加えて、私たちの「行動」も熱中症が発生する理由として含まれ、この3つの要因によって引き起こされると言われています。

具体的には下表のとおりです。

熱中症3つの要因

環境

からだ

行動

  • 気温が高い

  • 湿度が高い

  • 風が全くない

  • 直射日光が当たる

  • 室温がこもる部屋

  • エアコンがない

  • 高齢者、乳幼児

  • 皮下脂肪が多い

  • 精神疾患などの薬を服用している

  • 皮膚疾患がある

  • 暑さに慣れていない

  • 体調不良

  • 栄養が足りない

  • 水分補給できない

  • 屋外で長時間作業

  • 急な激しい運動

私たちの体は暑さにさらされると体の水分や塩分のバランスが崩れたり、体温調節機能がうまく働かなくなくなったりします。

熱中症を引き起こす環境で行動すると、汗をたくさんかいて体の水分や塩分が減ります。そうすると、血液の流れも悪くなり、体温調節機能がうまく働かなくなってしまうのです。

どんどん体内の熱を外に逃がせなくなってしまい、結果的に熱中症を引き起こします。

ただし、熱中症の症状が現れても正しく応急処置をすることで、ほとんどの場合良くなる病気です。

怖がりすぎる必要はありませんが、正しい熱中症対策で予防することが重要です。

とくに、危険な暑さが予想される時に熱中症への警戒を呼びかける「熱中症特別警戒アラート」などを参考に対策をすると良いでしょう。

具体的にどんな症状でどのような応急処置が適切か、順に説明していきます。[1][2]

関連記事:熱中症の原因をわかりやすく解説|なりやすい条件ランキングも紹介

<レベル別>熱中症の症状

熱中症の重要度別に症状を以下で詳しく解説します。

熱中症になりかけている初期症状(Ⅰ度)

熱中症でⅠ度は、応急処置で対応できる初期の症状です。「熱失神」や「熱けいれん」とも呼ばれます。

熱中症の代表的な初期症状は以下の5つです。[3]

  • 大量に汗をかく

  • めまい

  • 失神

  • こむら返り(足がつる)

  • 手足の筋肉痛のような痛み

上記のような症状が現れた時は、軽度の脱水症状や低血圧、酸欠を起こしている状態です。

体温が上がると皮膚の血流が増えてしまい、脳への血流が一時的に少なくなります。脳に血液が行き渡らなくなると酸欠状態となり、めまいや立ちくらみ・失神が起こります。

また、大量に汗をかくと身体の塩分(ナトリウムなど)が失われてしまいます。体内のミネラルバランスが崩れることで、筋肉が縮んでしまいます。

これを「こむら返り」と呼び、筋肉のつりと痛みを伴います。暑い時期や就寝中にこむら返りが突然起こった時は、体が脱水状態になっている可能性があります。

Ⅰ度の場合、熱中症だけにあらわれる症状でないため、見逃してしまうケースもあります。初期症状を見逃さず、早めに処置できるようにしましょう。

上記の症状が現れた時は体温を下げ、水分と塩分を補給すること、血流をよくすることが重要です。

とくに、以下の対処で軽快することが多いです。

  • 経口補水液やスポーツ飲料などで塩分と水分をとる

  • 涼しい場所に移動して体を冷やす

  • 服を脱いだりゆるめたりして、体の熱を放出しやすくする

  • 心臓や脳に血流が行きやすくなるように足を高くして寝る

Ⅰ度の場合、意識障害が起こる可能性は低いですが、油断は禁物です。

応急処置で症状が軽快した後も再度熱中症にならないよう過ごしましょう。

涼しい環境で安静にし、翌日までは再度症状が現れないか様子を見ましょう。とくに体調管理の難しい子どもや高齢者の場合は、周りの人が環境を整え、悪化していないか見守る必要があります。

症状が落ち着いたとしても、すぐに活動を再開すると再び症状が現れたり、より重症度の高い熱中症を引き起こす可能性があります。

応急処置をしても症状が改善しない、悪化していると感じたら、すぐに医療機関を受診してください。

 

関連記事:熱中症の初期症状は?判断方法と間違えやすい他の病気も紹介

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熱中症の中等症状(Ⅱ度)

Ⅱ度の熱中症は、医療機関で処置を受けることが必要とされる中等症状です。

Ⅰ度よりも大量の水分や塩分が失われ、脱水症状が進行している状態です。

この状態になると応急処置として自力で水分や塩分を摂取しても、体の機能を回復できません。脱水症状や高体温を治すことが難しくなっているのです。

そのため医療機関で点滴・冷却処置を受けて体をいち早く冷やし、回復につなげることが必要となります。

Ⅱ度で代表的な症状は以下5つです。

  • 頭痛

  • 吐き気・嘔吐

  • 倦怠感

  • 集中力や判断力の低下

  • チアノーゼ(唇や指先が紫になる)

暑い日に活動している際に、以上のような症状が現れた時はⅡ度の熱中症を疑います。

この時、汗を大量にかき、水分補給が追いつかず脱水状態になっています。脱水状態になると全身を巡る血液量が減り、臓器の機能も低下してしまうのです。そのため、吐き気やチアノーゼを引き起こします。

熱中症にだけあらわれる症状ではないため、頭痛や吐き気、倦怠感が現れても、自分では熱中症と気付けないこともあります。

しかし、熱中症と気づかず放置してしまうと、さらに重度の症状を引き起こす可能性もあるのです。

Ⅱ度の症状が出ている場合は、お近くの内科や総合診療科、夜間であれば夜間救急を受診してください。

熱中症の重度症状(Ⅲ度)

Ⅲ度は死亡率30%以上の重症で、すぐに救急要請し集中治療を受ける必要性のある重症な状態です。

体温を調節する機能が働かず体からうまく熱を出せないため、体温が異常に上昇しています。命をおびやかす非常に危険な状態と理解しておきましょう。

「熱射病(ねっしゃびょう)」に分類され、Ⅲ度の主な症状は以下があげられます。[4]

  • 意識障害

  • 痙攣(けいれん)

  • 手足の運動障害

  • 高体温(40℃以上)

この時体温を調節する機能が働いていないため、

  • 体をさわると熱い

  • 汗はあまりかかず皮膚が乾燥している

といった特徴がみられます。

とくに、脳や肝臓、腎臓の細胞は熱に弱く、高体温が続くと細胞障害を引き起こします。体に重要な臓器が正常に働かず、生命を維持できない多臓器障害を起こしている可能性も否定できません。

さらに、高体温が続くと細胞が壊死(えし)し、血管内で出血を止める役割を果たすタンパク質が 異常を起こします。

血液が固まりやすくなってしまい、体のあちこちにある細い血管を血液の塊で詰まらせてしまいます。

生命維持に関わる重い症状を起こしている可能性も考えられるのです。

「意識がない」状態は熱中症ではなくても何かしらの重大な異常が起きているサインです。自己判断や周りの主観で放置しないでください。

意識がない場合や意識があっても呼びかけに反応しない意識障害も特徴の一つです。手足の運動障害によってまっすぐ歩けず、体がけいれんするなどの症状がみられたら、命を落とす危険があります。

後遺症が残る可能性も高いため、上記の症状が一つでも現れたら絶対に放置せず、すぐに救急車を要請してください。

どんな時に医療機関にいった方がいい?様子を見て大丈夫なケース

熱中症Ⅰ度の状態であり、応急処置で症状が良くなれば特に受診しなくてよいケースが多いです。

水分や塩分をとり、涼しい場所に移動するなどの対処をしながら様子を見ると良いでしょう。

ただし、以下のケースの場合は受診をおすすめします。

  • 水分・塩分補給をしても症状が続く、改善しない

  • 頭痛や吐き気が激しくなっている

  • 自力で水分補給ができない

  • 一旦症状が治ったけどまた具合が悪くなってきた

一旦症状が落ち着いたからと言ってまた外で活動したり、水分補給を忘れたりすると再度熱中症の症状が出る場合があります。

とくに、幼い子どもや高齢者など自分で管理ができない人の場合は、周囲の人が観察しながら様子を見るようにしましょう。

Ⅰ度からⅡ度の症状に悪化してしまった場合は、内科で処置を受けることがおすすめです。

また、意識がもうろうとしたり、けいれんが起きたり、高熱が出てきた場合にはすぐに救急車を呼んでください。

熱中症の治し方

熱中症の治し方は、軽症でも重症でもとにかく早く体から熱を逃がし、水分・塩分を摂ることの3つが基本です。

軽症の場合、いかに早く正しい応急処置をするかどうかで熱中症の予後が決まります。正しく処置をすれば、自然に良くなるケースも多いです。

一方、重症の場合は一刻も早く医療機関で治療を受ける必要があります。救急要請している間も正しい応急処置をおこなうことが重要です。

救急要請や応急処置が遅れてしまうと、最悪の場合死に至るケースもあります。

ここでは、症状が軽い場合、重症な場合の対処法を詳しく説明していきます。

軽い場合

熱中症の軽い症状がでた場合は以下3つの対処をすることが重要です。

  • とにかく体から熱を逃がしやすくすること

  • 直接体を冷やすこと

  • 水分や塩分をとること

処置と同時に、症状が重くなっていないか観察することが大切です。

熱中症の症状が現れたら、以下の対処法を実践してみましょう。難しい処置ではないので、覚えておくとすぐに対処できます。家族やチームで簡単な対処法を共有してみてはいかがでしょうか。

  • 靴や靴下、帽子を脱ぐ

  • 水分や塩分を補給する

  • 日陰や冷房が効いている涼しい場所に行く

  • 大きな血管が通っている場所(首や脇、太ももの付け根)に保冷剤や濡れタオルをあてる

  • 扇風機やうちわなどで体に風をあてる

  • 足を高くして仰向けに寝る

衣服は熱を逃がす際に邪魔になるため、その場で脱いで問題ない衣服は脱ぎましょう。

十分な血液がめぐらず酸欠状態になっている可能性もありますので、体を締め付けるもの(ベルトや下着など)も緩めたり、体から外すことが重要です。

子どもの場合、自身で調節できないため大人が管理してあげることが大切です。

他にも保冷剤などの冷たいもので体を直接冷やすのが効果的です。保冷剤がない場合は濡れタオルや霧吹きで体に水をかけるだけでも十分効果があると言われています。

水は蒸発するときに周りの熱を奪う性質があるため、濡れタオルを肌にあて、蒸発させることで体温を下げるのに役立ちます。

熱中症の症状を疑った場合は上記の応急処置をおこない、それでも改善しない・悪化する場合は必ず医療機関を受診してください。

関連記事:熱中症の治し方は?応急処置や症状別の対処法を解説

こんな場合は救急車を呼んでください

以下のような症状が現れた場合は、ためらわず救急車を呼んでください。

  • 意識障害(その場に倒れてしまう)

  • 痙攣(けいれん)

  • 手足の運動障害

  • 高体温(40℃以上)

上記の症状がある場合は熱中症のⅢ度(熱射病)の症状が出ています。

一刻も早く治療を受けなければ、命の危険がある状態です。

仮に一命をとりとめたとしても、迅速に処置しなかった場合、入院が長期に及び、後遺症が残る危険もあります。

熱中症は早めの処置がなによりも肝心です。

医療機関でどんな治療をするの?

医療機関では熱中症の治療として、「全身の冷却」や「水分や電解質(ナトリウムなど)の補給」などを実施します。[5]

II度の中等症の場合は、生理食塩水か乳酸化リンゲル液(電解質を補給できる輸液)を500ml〜1000mlほど点滴して対処。

Ⅲ度以上の重症になると入院治療が必要になるケースが多いです。

体の冷却処置・点滴に加えて、人工呼吸器を使った呼吸管理や急性腎障害に対する血液透析なども用いられます。

また、重症熱中症患者の処置として、体の内部から冷やす方法「血管内冷却カテーテル」を実施するケースもあります。

カテーテルを体の中心静脈(血液量が多く流れが速い)に留め、そこに冷たい生理食塩水を循環させる方法です。

効率良く体を内部から冷やす方法で、循環させる生理食塩水の温度はコントロールできるため、冷やしすぎる心配もありません。

頻繁に用いられる治療方法ではありませんが、重症化した際に実施する治療と理解しておきましょう。[6][7]

熱中症はどのくらいで回復する?

正しく応急処置をした場合、Ⅰ度やⅡ度までの症状であれば数十分~数時間で回復することが多いです。

しかし、一度症状が良くなったと思ってもその日の夜や翌日にまた具合が悪くなることもあります。

熱中症になってしまったら、しばらくは温度・湿度管理や水分・塩分補給を心掛けましょう。

具合が悪いのが治らない、再び悪くなってきた場合は必ず医療機関を受診してください。

入院した場合はその日の体調や持病の有無にもよりますが、2日間ほどで退院するケースがほとんどです。

Ⅰ度やⅡ度で入院した場合は一週間以内に回復し退院できることが多いですが、Ⅲ度になると10 日を超えて入院となる場合があります。 [8][9]

熱中症が生じやすい条件

熱中症が生じやすい条件は「環境」と「年齢・体質」、「生活習慣」によるものが挙げられます。

環境によって引き起こされる場合、高温多湿で汗を蒸発させにくい環境で生じやすいとされています。

暑いと熱中症になるというイメージが強いですが、気温が低くても湿度が高ければ熱中症になるリスクがあります。

また、体温調節機能が低い高齢者や子どもなど年齢によってもリスクが高まるのです。暑い環境に体が慣れていないなど、生活習慣の違いも熱中症が生じる条件に含まれます。

熱中症になりやすい環境

熱中症になりやすい環境は、室外・室内問わず以下のような環境が挙げられます。[10]

  • 高温多湿

  • 風がない

  • 日差しが強い

  • 水分補給ができない状況

  • 熱を発生するもの(輻射減)がある

体の表面から熱を逃がしにくい環境にいると、熱中症の発症リスクが大幅に上がります。

とくに、気温が26℃以上、湿度が60%以上になると熱中症で搬送される人が増加すると言われています。

ただし、気温が低くても湿度が高ければ、熱中症になる可能性があるため注意が必要です。

暑さを感じると皮膚表面への血流を増加させ、汗をかき、その汗を蒸発させることで体から熱を逃しています。

しかし、湿気が多く風がない環境だと汗が蒸発できず、体温を下げられなくなってしまいます。

たとえ気温が25℃前後でも湿度が高ければ熱中症になってしまうのはこのためです。[11]

屋外だけではなく、風がなく温度や湿度がこもりやすい家の中も特に注意が必要です。

毎年熱中症の疑いで多くの救急要請が発生しますが、道路や公園などの屋外よりも自宅からの要請が多く、全体の39.5%を占めています。[12]

近年では、人体と外気との熱のやりとり(熱収支)に着目した指標「暑さ指数(WBGT)」も発表されています。

気温、湿度、日射・放射、風の要素をもとに算出された指標で、屋内外での活動や作業をするかどうかの判断に役立ちます。

熱中症になりやすい環境でないかをチェックし、熱中症対策を心がけましょう。

熱中症になりやすい人の特徴8選

同じ環境にいても、年齢や体質、生活習慣で熱中症になりやすいかは変わると言われています。

とくに熱中症になりやすい人の特徴を理解しておくことで、対策にもつながります。

自分や家族が当てはまるかどうか確認しておきましょう。

  • 高齢者

    ➡体温調整機能が低下しており、体に熱がこもりやすいです。不快な暑さや湿気、喉の渇きに気付かない場合が多いです。そのため、適切に水分補給や体を冷やす処置が遅れることもあります。[13][14]

  • 乳幼児

    ➡体温調節機能が十分に発達していません。また、汗腺も未熟なため、暑さに合わせて汗をかくことが難しいのです。その結果、体温を下げるのに時間がかかって しまい熱中症のリスクが高まります。[15]

  • 皮下脂肪が多い人

    ➡お腹やお尻などの手でつかめる脂肪いわゆる 皮下脂肪が多いと、体の表面から熱を逃しにくく、こもってしまいやすいため熱中症の危険が高まります。たくさん服を着ている状態を想像すると理解しやすいでしょう。[16]

  • 精神疾患などの薬を服用している人

    ➡パーキンソン病治療薬、抗てんかん薬、抗うつ薬、抗不安薬、睡眠薬などの精神疾患薬の副作用によって発汗が抑えられ、体温を下げづらくなる可能性があります。服用する際は医師・薬剤師に熱中症のリスクについても確認しておきましょう。 [17]

  • 皮膚疾患がある人

    ➡アトピー性皮膚炎などの 皮膚疾患も、体温調節機能低下の原因の一つです。とくに、広範囲に皮膚疾患のある人は体内の熱を放出しにくいです。[14]

  • 暑さに慣れていない人

    ➡暑さに慣れていない人は、うまく汗をかくことができません。暑さに慣れていれば、たくさん発汗しても汗の中のナトリウム濃度が低く塩分不足になりにくいです。しかし、暑さに慣れていない人は塩分不足になりやすいと言われています。 [18]

  • 朝ご飯を食べていない人

    ➡朝食は 塩分や栄養補給の役割を担っています。朝食を食べていない人は、栄養バランスの良い食事をとっている場合と比べて体調が悪化しやすいです。[19]

 

まとめ

熱中症の症状はⅠ度、Ⅱ度、Ⅲ度の3つに分類され、頭痛や吐き気などの軽症状から意識障害などの重症まであらわれることがあります。

初期症状の場合は応急処置をおこない様子を見ることもできますが、外で活動したり、水分補給を忘れたりすると再度熱中症の症状が出るケースもあるため油断は禁物です。

室外・室内問わず、体の表面から熱を逃がしにくい環境にいると熱中症のリスクは高まります。また、年齢や体質、生活習慣によって熱中症のなりやすさも異なり、身体に合わせた熱中症対策が重要です。

初期症状で応急処置をしても改善しない場合は、ためらわず早めに医療機関を受診をしてください。症状を放置すると、重症化につながり命に関わるケースもあります。

「熱中症」と軽く考えず、適切な対処・治療を受けるようにしましょう。

参考文献

[1]政府広報オンライン|熱中症は予防が大事!熱中症特別警戒アラートが始まります

[2]厚生労働省|熱中症を防ぐために~国民の皆さまに取り組んでいただきたいこと

[3]厚生労働省|熱中症の重症度の分類 分 類 Ⅰ 度 Ⅱ 度 Ⅲ 度 四季のはっきりとしたわが国の気候においては

[4]厚生労働省|熱射病に関する白熱した議論

[5]厚生労働省|熱中症診療ガイドライン2015

[6]熱中症

[7]湘南地区メディカルコントロール協議会熱中症ガイドライン

[8]熱中症の実態調査

[9]神埼市防災WEB|熱中症 - 救命救急

[10]熱中症環境保健マニュアル 2018

[11]厚生労働省|職場における熱中症の現状と予防対策

[12]東京消防庁|<安全・安心><トピックス><熱中症に注意!>

[13]高齢者の夏期室内温熱環境実態と熱中症対策 ―体感温度の認知(見える化)による行動変容の

[14]一般社団法人 愛知県薬剤師会|22.熱中症 | 薬事情報センター

[15]国立成育医療研究センター|熱中症(熱射病)

[16]熱中症、多量発汗及び体温上昇を生じやすい労働者の個人要因

[17]Web医事新報 |精神疾患患者に熱中症のリスクが高いのはなぜか?

[18]参考資料1-4「暑熱順化が熱中症に及ぼす影響の整理」

[19]厚生労働省|熱中症 を防ごう!!

 

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