靭帯損傷の特徴や症状は?靭帯断裂との違いや治療法・手術についても解説

公開日: 2024/02/05 更新日: 2024/06/24
転んだ時やスポーツをしている時などに、手や膝、足首などをいためた経験がある方は少なくありません。 軽い怪我だと思って放置してしまい、痛みが引かないため病院を受診すると、実は靭帯を損傷してしまっていたということもあります。 靭帯損傷は、治療をせずに放置してしまうと、いつまでも痛みや腫れが続き、日常生活に支障をきたすことがあります。また、軟骨損傷や半月板損傷、変形性膝関節症など他の疾患を引き起こすリスクがあるため注意が必要です。 本記事では、靭帯損傷の特徴や症状、靭帯断裂との違いについて解説します。治療法や、手術の適応などについても解説しますので、ぜひ参考にしてみてください。
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靭帯損傷の原因は?

靭帯は関節を安定させる役割を持つ組織です。

靭帯損傷は、交通事故やスポーツ外傷などによって、靭帯に大きな負荷がかかることで起こります。

靭帯損傷は以下のスポーツでよくみられます。

  • 柔道やラグビーなどの、他のプレイヤーとの接触機会が多いスポーツ

  • サッカーやバスケットボールなど、ジャンプや急な方向転換などの動作が多いスポーツ

 たとえば、膝にある内側側副靱帯の損傷は、柔道やラグビーなどでのプレイ中の接触によって起こることが多いです。

他のプレイヤーと接触したときに、膝が外側に向く方向に無理な力が加わり靭帯を損傷してしまいます。

同じく膝にある前十字靭帯の損傷は、ジャンプして着地する時や、急な停止や切り返しの動作などで靭帯に大きな負荷がかかり起こります。

他のプレイヤーとの接触がない「非接触型」での損傷が多いのが特徴です。

このように、靭帯損傷の原因はその部位によって様々です。交通事故やスポーツ外傷などで靭帯に大きな力が加わることによって起こります。

靭帯損傷の症状をチェック

靭帯損傷では、強い痛みや腫れ(関節内に溜まった血腫によるもの)、うまく動かせないなどの症状が現れます。

受傷時はブツッという断裂音(ポップ音)を感じることもあります。

2〜4週間程度でこれらの症状は落ち着きますが、損傷部位によっては関節がグラグラするような不安定感や、歩行障害などが起きる可能性があるため注意が必要です。

そのままにしておくと、痛みが慢性化したり、関節の不安定感が残ったり、膝に水が溜まるなどの症状が現れる可能性があります。

靭帯損傷は、様々な検査を行い総合的に診断します。

まずは受傷したときの状況や、損傷部位の状態の確認が必要です。診察では、医師が直接手で触れる徒手検査が行われます。痛みの強さや、関節の不安定性を確認する検査です。

画像診断では、靭帯がはっきりと写るMRI検査が有用です。靭帯損傷だけでなく、骨折や周囲の組織の損傷の有無も合わせて診断できます。

また、靱帯損傷による骨のズレを生じさせた状態で撮影する、ストレスX線検査も行われます。靭帯損傷による関節の不安定性の程度を確認できる検査です。

靭帯損傷と断裂の違いは?

靭帯損傷とは、靭帯に負荷がかかり損傷した状態、つまり、切れたりゆるんだりした状態です。

その中でも、靭帯が部分的、あるいは完全に切れてしまった状態が靭帯断裂といわれるものです。激しい痛みと、関節に不安定感が現れます。

足関節の靭帯損傷では、損傷の程度によってⅠ〜Ⅲ度に分類されます。数字が大きいほど損傷が強くなります。

Ⅰ度

​​​​​​靭帯が伸びる程度の損傷

Ⅱ度

靭帯の一部が切れているもの

Ⅲ度

靭帯が完全に切れるもの

出典:「日本整形外科学会」足関節捻挫

靭帯損傷の部位別の特徴と治療法・手術の適応について

靭帯損傷は身体のどの靭帯でも起こります。

ここでは、手指、膝、足首の靭帯損傷の原因・症状の特徴や治療法、手術の適応について解説します。

手指の靭帯損傷

転倒して手を地面についてしまった時などに指に強い衝撃が加わると、手指関節の両側にある側副靭帯が損傷します。

手指の痛みや内出血による腫れが主な症状です。

指を動かすと痛みがあるため、曲げたり伸ばしたりする動作ができなくなります。

治療方法は、保存療法か手術療法が選択されます。

保存療法は手術を行わない治療法です。手指の靭帯損傷のケースでは、湿布や内服薬で痛みや腫れの症状を抑え、2〜3週間程度固定を行って安静を保ちます。

2〜3週間程度経過して痛みや腫れが落ち着き、関節の不安定感が強くない場合には、徐々に手指を動かすリハビリを行うことが大切です。

手術療法は保存療法で改善がみられないケースや、痛み・不安定感が強く指の曲げ伸ばしができないケースなどに適応となります。

受傷後早期であれば、靭帯縫合手術が行われます。断裂した靭帯を縫合して再建する手術です。

靭帯が完全に切れている完全断裂で、受傷後3週間以上経過してしまったケースでは、靭帯の縫合が困難になります。

その場合、自身の組織を用いて靭帯を再建する、側副靭帯再建術が行われます。

膝の靭帯損傷

膝には「前十字靭帯」「後十字靭帯」「内側側副靭帯」「外側側副靭帯」の4つの靭帯があり、膝の安定性を保っています。

それぞれの靭帯の役割は以下の通りです。

前十字靭帯

脛骨(すねの骨)が前方にずれないように抑える

後十字靭帯

脛骨が後方にずれないように抑える

内側側副靭帯

膝から下の部分が外側に反りすぎないように抑える

外側側副靭帯

膝から下の部分が内側に反りすぎないように抑える

前十字靭帯損傷

前十字靭帯損傷は、スポーツでジャンプをして着地する時や、急停止、急な方向転換などの動作によって起こります。

前十字靭帯損傷の主な症状は以下の通りです。

  • 歩けない

  • 膝の曲げ伸ばしができない

  • スポーツを続行できないほどの膝の強い痛み、腫れ

  • 膝がずれる、外れる、抜けるといった不安定感

前十字靭帯は関節内にあるため血流が少なく、損傷してしまうと自然治癒が難しいことが特徴です。

保存療法では回復が難しいため、特にスポーツへの復帰を望む場合は手術が必要です。

高齢でスポーツをしない方など、膝への負荷が少ない生活をされているケースや、日常生活に支障がない軽度損傷のケースでは、保存療法が選択される場合もあります。

しかし、保存療法の場合、靭帯は損傷したままです。

膝に負担がかからないよう、サポーターの着用や膝を支えるための筋力トレーニングなどが必要になります。

手術療法では、自身の組織(膝蓋腱やハムストリングス腱)を用いて靭帯を再建する靭帯再建術が行われます。

前十字靭帯損傷では、関節鏡を使用して行う手術が主流となっています。​​​皮膚を数カ所切開し、カメラや器具を挿入して行われる手術です。

関節鏡視下手術には以下のメリットがあります。

  • 術後感染症を起こしにくい

  • 正常な組織を傷つけにくい

  • 傷口が小さく痛みが少ない

身体への負担が少なく、現在積極的に行われている手術です。

後十字靭帯損傷

後十字靭帯の損傷は、脛骨(すねの骨)前面を打撲することで起こります。サッカーや柔道などの接触機会の多い競技でよくみられます。

後十字靭帯損傷の主な症状は以下の通りです。

  • 動けないほどの膝の強い痛み、腫れ

  • 階段を降りるとき、スポーツをしている時などの膝の不安定感

  • 膝の曲げ伸ばしができない

後十字靭帯損傷は、比較的早期に痛みや腫れなどの症状が改善するため、治療されないケースが多くみられます。

しかし、治療せずに放っておくと、、膝の不安定感などの後遺症が残ってしまうため注意が必要です。

後十字靭帯損傷では保存療法を行うことが一般的です。サポーターを装着して固定し、靭帯に負担がかからないよう、膝の可動域を制限し安静を保ちます。

痛みや腫れが引いてきたら、リハビリを行うことが大切です。筋力トレーニングや関節可動域訓練を行い、靭帯にかかる負担を軽減させます。

痛みや不安定性が強く手術が適応になった場合は、前十字靭帯損傷と同様に関節鏡を使った再建手術が行われます。

内側側副靱帯損傷

内側側副靱帯の損傷は、膝の靭帯損傷の中で最も頻度が高く、スポーツ外傷による損傷が多いです。

内側側副靱帯損傷の特徴的な症状は以下の通りです。

  • 膝の内側の強い痛み、腫れ

  • 歩行困難

  • 膝を曲げたり伸ばしたりできない

  • 膝の不安定感

内側側副靱帯損傷では、保存療法を行うことが一般的です。サポーターを装着して固定し、靭帯に負担がかからないよう、膝の可動域を制限し安静を保ちます。

他の靭帯損傷もみられるケースや、保存療法で効果がみられないケース、不安定性や膝の痛みが強く日常生活に支障が出ているケースなどは、手術療法の適応となります。

内側側副靭帯は関節の外にあるため、関節鏡を使った手術は行われません。皮膚を切開して靭帯を再建する手術が行われます。

外側側副靭帯

外側側副靭帯損傷は、膝の内側から外側へと強い負荷が加わったり、膝下を内側に強くひねったりすることが原因で起こります。

外側側副靭帯損傷の主な症状は以下の通りです。

  • 膝の外側の痛みや腫れ

  • 膝を曲げ伸ばしした時の膝の外側の痛み

  • 膝関節の不安定性

外側側副靭帯損傷では、腓骨神経麻痺を伴うことがあります。

腓骨神経は太ももから膝の外側を通り、足の先まで続いている神経です。

そのため、膝の内側から外側へと強い力が加わると、外側側副靭帯損傷と同じように損傷を受けてしまい、しびれなどの感覚麻痺を起こすことがあります。

腓骨神経麻痺が現れることはまれですが、注意が必要です。

外側側副靭帯損傷の治療は保存療法が一般的です。サポーターを装着して固定し、靭帯に負担がかからないよう、膝の可動域を制限し安静を保ちます。

他の靭帯損傷もみられるケースや、保存療法で効果がみられないケース、不安定性や膝の痛みが強く日常生活に支障が出ているケースなどは、手術療法の適応となります。

外側側副靭帯は関節の外にあるため、関節鏡を使った手術は行われません。皮膚を切開して靭帯を再建する手術が行われます。

足首の靭帯損傷

足首の靭帯損傷は、スポーツをしている時や階段を踏みはずした時など、足をひねることが原因で起こります。

また、交通事故などの外傷で足関節に大きな負荷がかかる時にも起こります。

足首の靭帯損傷では、よほど重症でない限り歩行が困難になることはありません。

そのため、軽い捻挫だと自己判断で受診せず様子をみたり、治療をしないままスポーツを続けてしまったりする方もいます。

しかし、足首の靭帯損傷は初期の治療を怠ると、足関節が不安定なまま戻らず再発を繰り返したり、完治が難しくなったりする可能性があるため注意しましょう。

また、靭帯損傷を放っておくことで足関節の軟骨も損傷してしまい、将来、変形性足関節症を発症するリスクもあります。

進行すると歩行が困難になるなど、日常生活に支障をきたす疾患です。症状が軽いからと放置せず、早めに受診し治療を行いましょう。

治療は基本的には保存療法が選択されます。

受傷後1週間〜2週間はギプスや包帯、テーピングで固定を行い足関節の安静をちます。

痛みや腫れが引いてきたら、早期回復のためリハビリを行うことが大切です。

足首の不安定感や痛みが強いケースでは手術の適応になることがあります。

手術療法では、一部の膝関節の手術と同じように、関節鏡を使用した低侵襲な手術が積極的に行われています。

靭帯損傷の全治までの治療期間は?

靭帯の機能は約4週間で回復してくるといわれていますが、損傷部位や程度によって全治(スポーツ復帰できる状態)までの期間は異なります。

手術を行わないケースでは、全治まで約1ヶ月〜3ヶ月です。

膝の靭帯損傷で手術療法が適当となった場合は、日常生活が問題なく送れるようになるまでの目安は術後約 1 ヶ月です。

スポーツに復帰できるようになるまで、約8 ヶ月〜12ヶ月かかります。

靭帯損傷は自然治癒でも治るの?

安静にしていると痛みや腫れは引いてきますが、治療を行わずに放置してしまうと、靭帯は切れたままの状態です。

放っておくと痛みや腫れがいつまでも続いたり、スポーツをしている方では、以前のようなパフォーマンスができなくなったりする可能性があります。

また、関節が不安定な状態では、損傷した靭帯の周りの組織に負担がかかります。

軟骨損傷や半月板損傷を引き起こし、将来、変形性膝関節症や変形性足関節症などの他の疾患を発症してしまうリスクもあるため注意が必要です。 

靭帯損傷は多くの場合、保存療法が行われます。

保存療法といっても、自然治癒の力に頼って放置するわけではなく、サポーターなどで固定をして安静を保ち、関節可動域訓練や筋力トレーニングなどのリハビリを行って回復を目指します。

靭帯損傷が疑われる場合は放置せず、医師の診察を受け適切な治療を行うことが大切です。

靱帯損傷の老後への影響

靱帯を損傷し、適切な治療を行わなかったケースでは、損傷した靭帯の周囲の組織に負担がかかり、老後にさまざまな影響が現れます。

膝の靭帯損傷のケースでは、不安定性などの症状が改善しないまま長期間放置してしまうと、

軟骨損傷や半月板(膝関節の大腿骨と脛骨の間にある繊維軟骨)損傷を引き起こす可能性があるため注意しましょう。 

慢性的な痛みや腫れ、膝に水が溜まる、膝の曲げ伸ばしがしにくいなどの症状が現れ、日常生活に影響を及ぼします。

また、膝の軟骨損傷、半月板損傷を放っておくと、老後に変形性膝関節症を発症するリスクがあります。

変形性膝関節症は加齢によって軟骨の弾力性が低下し、摩耗することで起こる疾患です。

過去にスポーツ外傷や怪我などで靭帯損傷、軟骨損傷、半月板損傷があることでも発症します。 

初期では膝のこわばりが現れ、立ち上がりや歩き始めなどに痛みが現れますが、休めば改善するのが特徴です。

中期になると、階段の昇降や正座が困難になり、末期になると安静にしていても痛みが取れません。

歩く、しゃがむ、座る、階段の昇降といった動作が困難になり、日常生活に支障をきたします。

老後の活動性が低下する要因にもなるため、靭帯損傷が疑われる症状がある場合は、放置せず速やかに医師の診断を受け、適切な治療を受けるようにしましょう。

靭帯損傷は歩けるの?

膝や足首の靭帯損傷の場合、受傷直後は強い痛みによって歩けなくなる場合もあります。しかし、その後数週間で痛みや腫れが改善し、歩けるようになることがほとんどです。

靭帯が完全に切れている、あるいは複数の靭帯を損傷している場合は、数週間経っても痛みや不安定感が改善されないこともあります。

また、膝の靭帯損傷の場合、歩行時に膝がガクッと崩れるような感覚がして、歩行に影響が出る可能性もあります。

損傷した靭帯は自然には元に戻ることはありません。

歩けるからといって放っておくと、痛みが続いたり、再発を繰り返したりする可能性があります。医師の診察を受けて、適切な治療を行うことが大切です。

靭帯損傷を早く治すにはどうすればいいの?

スポーツをしている方は特に、靭帯損傷を早く治して復帰したいと望まれるでしょう。

靭帯損傷を早く治すには、早期からリハビリを行うことが大切です。

受傷後数日〜数週間経過して痛みや腫れが引いてきたら、テーピングやサポーターなどで適度に関節を制限しながら、関節可動域訓練やストレッチを行います。

その後、筋力トレーニングやバランストレーニングなどを行い、関節の安定性を高め、損傷した靭帯をサポートします。

また、怪我の再発予防、スポーツ復帰のための筋力維持という意味でもリハビリは重要です。

靭帯損傷の受傷後のリハビリは、損傷部位や痛みなどの症状に合わせて慎重に行われます。

早期から適切なリハビリを行うことで、早期回復が期待できます。リハビリを行う際は、必ず医師の指示のもとで行いましょう。

高齢者の靱帯損傷は全治する?リスクと治療について

高齢者が靭帯を損傷してしまった場合、痛みから活動性が低下し、日常生活・社会生活の支障が予想されるため注意が必要です。

痛みが原因で家にこもりがちになってしまうと、身体を動かす機会が減り、社会との繋がりも少なくなります。

このような状態が続くと、心身機能が低下し、廃用症候群を引き起こすリスクがあります。

廃用症候群は、身体の不活動状態によって生じる二次的な障害です。

身体を動かさないことで、循環・呼吸器系や内分泌・代謝系、筋骨格系、精神神経系にさまざまな影響を及ぼし、日常生活の自立度が低下します。

廃用症候群は最悪の場合、寝たきりなど介護が必要な状態になってしまうこともあります。自立した生活を送るためにも、痛みを取り除き、活動性を維持することが必要です。

高齢者の靭帯損傷では、手術が適応にならないケースが多く、その場合は保存療法が行われます。

湿布や飲み薬で痛みを抑えながら、サポーターなどで固定してリハビリを行い、日常生活への復帰を目指します。

高齢者の靭帯損傷では、日常生活の自立度を保つためにも適切な治療・リハビリを行うことが大切です。

靭帯損傷についてのQ&A

靭帯損傷についてよくある質問にお答えします。

靱帯損傷の症状は?

痛みや腫れ、うまく動かせなくなるといった症状が代表的です。

2〜4週間程度でこれらの症状はいったん落ち着きますが、損傷の程度によっては、数週間経っても痛みや不安定感が改善されないこともあります。

治療せずそのままにしておくと、痛みがいつまでも続いたり、膝に水が溜まる関節水腫が生じたりします。

靭帯損傷は何日で治る?

損傷部位や程度によって異なります。

靭帯の機能は通常4週程度で回復するといわれていますが、手術が必要なケースでは、リハビリを終えるまで数ヶ月〜1年程かかることもあります。

靭帯損傷を早く治すためには、早期治療・早期リハビリが大切です。

靭帯損傷はどうやって治す?

靭帯損傷の治療には、手術療法と保存療法があります。

保存療法では、ギプスやサポーターなどで関節を固定し、損傷部位の安静を保ちます。湿布や飲み薬で痛みや腫れの症状を抑えることもあります。

痛みや腫れが引いてきたら、医師の指示のもとでの関節可動域訓練、筋力トレーニングなどのリハビリが大切です。

膝の靭帯損傷で関節内に水や血液が溜まっているケースでは、関節に針を刺し、溜まった水や血液を抜く治療を行う場合もあります。

靭帯損傷で手術療法が適応になるのは、痛みや関節の不安定性が強いケースです。

高齢の方やスポーツをしない方、膝に負担がかかる生活をしていない方に多く選択される治療は、保存療法です。

靭帯損傷は初期の段階で治療を行えば、損傷が大きくても手術が不要となるケースが多くなります。

靭帯損傷が疑われる場合は、早めに受診し、適切な治療を行うことが大切です。

まとめ

靭帯損傷は交通事故やスポーツ外傷など、靭帯に大きな負荷がかかるために起こります。

治療法は保存療法と手術療法があり、年齢や症状、スポーツ復帰の有無などによって適応が異なります。

靭帯損傷は治療せずに放置してしまうと、痛みや腫れがいつまでも続き、関節の不安定感が改善せず、変形性膝関節症などの他の疾患を引き起こすリスクがあるため注意が必要です。

早期から適切な治療・リハビリを行うことで、日常生活やスポーツへの復帰が早まり、合併症の予防にもつながります。

靭帯損傷が疑われる場合は、すみやかに医師の診察を受けましょう。

看護師に現在の症状を相談してみませんか?

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もし、ご家族やご自身の体調でご不安な点がありましたら、ファストドクターを頼ってください。

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