おたふくかぜの特徴・症状と治療法について【医師監修】

公開日: 2024/01/30 更新日: 2024/06/24
このページでは、おたふくかぜの症状や治療法、今すぐ医師に相談したい場合の方法についてお伝えしています。
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目次

    おたふくかぜの特徴・症状

    おたふくかぜの特徴

    おたふくかぜというのは、ムンプス、流行性耳下腺炎とも言われています。

    おたふくかぜは、子供に多く現れるもので、ムンプスウイルスの感染症です。

    ほとんどの場合は、咽頭痛・耳の下の腫れ・発熱などが現れ、発症してから2日程度経過すれば治まってきます。

    髄膜炎や精巣炎を併発する場合もあり、この際は意識障害、陰嚢の痛み・腫れ・けいれんなどが起きます。

    血液検査でおたふくかぜは診断できますが、流行状況と症状からほとんどの場合は診断します。

    有効な治療法はありませんが、酷い症状の場合は対処療法として症状が和らぐ治療を行います。

    おたふくかぜを治療したい場合は、内科・小児科・整形外科・発熱外来・感染症内科で診てもらいましょう。

    おたふくかぜの症状

    おたふくかぜの場合は、片方あるいは両方の耳の前の顎から耳たぶのラインに沿った耳下腺が腫れてきます。

    一般的に、片方から腫れて、両方が1日~2日のうちに腫れる場合が多くあります。しかし、4分の1程度は、片方のみの腫れになります。

    また、顎下腺の腫れも半分程度は現れます。

    腫れるようになってから痛みが3日~4日間は強い場合が多く、唾液の分泌が促進される際に特に増えます。

    例えば、酸っぱいものを摂る場合、くちゃくちゃ噛む場合、唾液が夕食よりも出始める朝食を摂る場合などです。

    一般的に、腫れは7日~10日程度で無くなり 、2週間で長くても無くなります。

    熱が現れない場合と現れる場合があります。

    主なおたふくかぜの合併症についてご紹介しましょう。

    • 精巣炎

    成人男性の思春期以降の場合は、精巣炎を20%~25%が併発します。

    • 無菌性髄膜炎

    無菌性髄膜炎は合併症として最も多いもので、男性の方が女性よりもよく併発し、頭痛が現れます。

    顎下腺や耳下腺の腫れと一緒に併発したり、腫れが現れる前後に併発したりする場合もあり、時期はいろいろです。

    一般的に、自然に治って後遺症はありません。

    • 膵炎

    子供と大人の両方で、まれに膵炎は併発する場合があります。

    一般的に、対症療法で治ります。

    • 難聴

    ワクチンが無い頃は、おたふくかぜが子供の難聴の要因の場合が多くありました。

    急に発症しますが、たまに難聴が徐々に進む場合もあります。

    併発するのはまれですが、後遺症として難聴が残ることがあります。

    おたふくかぜの診断と検査

    おたふくかぜを診断する際は、基本的に、症状から判断され、必ずしも検査は行われません。

    血液検査は、診断がはっきりしない場合に、ムンプスウイルスに感染しているかどうかを調査するために行われる場合があります。

    しかし、標準的に行われるものではなく、数日間結果が分かるまでにかかる場合が多くあります。

    おたふくかぜの治療法

    おたふくかぜを治療する際は、特効薬はありませんが、1週間~2週間でほとんど自然に治るので、様子を対症療法で見ます。

    我慢できるくらいの痛みの場合は、安静にするのがおすすめです。

    熱が一旦下がった後に再発して、頭痛、腹痛などがあれば、合併症の髄膜炎などが起きていることを考えて検査を行います。

    ワクチン接種で、おたふくかぜは予防できます。

    現在、ワクチン接種は任意ですが、予防するためにワクチン接種は2回すすめられています。

    よく発症するのは3歳~6歳であることを考慮して、ワクチン接種は3歳までがおすすめです。

    おたふくかぜの予防

    予防接種を受けることによって、おたふくかぜの合併症と感染を防止することができます。

    世界の100か国以上の場合は、定期接種がMMRワクチンなどで行われているため、おたふくかぜは非常に発生が少なくなっています。

    日本においては、任意接種におたふくかぜのワクチンがなっており、現状では2割~3割の接種率と低くなっていますが、厚労省もワクチン接種は望ましいということで、定期接種にすることが検討されています。

    おたふくかぜの予防接種としては、1歳過ぎに1回目を受けて、2年~4年1回目から経ってから2回目を受けます。

    予防接種がこの時期に受けられなかった場合は、2回4週間以上経ってから受けます。

    忘れるのを防止して、確実に予防接種の効果を期待するには、1回目から4週間経ってから2回目を受けるようにしましょう。

    予防接種としては、不活化ワクチンと生ワクチンがありますが、おたふくかぜの場合は生ワクチンです。

    生ワクチンというのは、ワクチンにするためにウイルスの病原性を弱くしたものです。

    生ワクチンを打ってから1ヶ月は、別のワクチンは打てません。

    現在、おたふくかぜの予防接種は、任意接種であるため自費になります。

    価格は病院や地域によって違ってきますが、数千円1回についてかかります。

    おたふくかぜの予防接種を受けたり、おたふくかぜにかかったりしたことがない人が、おたふくかぜになっている患者と接触してから予防接種を受けても、発症することを予防することはできません。

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