海外出張・駐在員のための医薬品チェックリスト:安全な滞在のための薬の準備ガイド

公開日: 2024/01/20 更新日: 2024/01/20
海外への出張や駐在などで、しばらく海外生活が続きそう…という場合に、医療の問題が心配になりますよね。 日本は誰でもいつでも病院にかかることができて便利ですが、海外は医療事情が異なることが多いです。 たとえば海外へ長期滞在する場合、薬はどうしたらよいのでしょうか? 日本からの医薬品の持ち出し方法や海外での受診方法など、海外赴任にまつわる医療事情をご紹介します。
目次

日本から医薬品を持ち出す際の注意点

日本から処方薬・市販薬を持ち出すとき、どのような点に注意する必要があるでしょうか?

持ち出し上限量を確認

日本から処方箋医薬品を持ち出そうにも、1年分など大量の医薬品は持ち出せないかもしれません。

国によっては、持ち込むことができる医薬品の上限日数が決まっています。

申請をすると上限日数を伸ばすことができる場合もありますが、出発前に渡航先のルールをよく確認しましょう。

市販薬の場合、特別な申請などは不要ですが、あまり大量に持ち込もうとした場合、「販売目的なのではないか?」などと疑われる場合があります。

パッケージのまま持っていく

処方薬も市販薬も、もともと販売されている状態で持ち運びましょう。

ご自身でシートから出してピルケースに入れたり、一包化したりすると、正規の医薬品であることがわかりにくくなり、違法薬物の疑いを持たれることがあります。

海外では、日本よりも違法薬物が身近でシビアな問題となっていることを理解しましょう。

粉薬やカラフルなサプリメントなどは、パッケージから出して持ち運ぶとトラブルの元となりやすいので注意してください。

パッケージのまま、英語で成分の説明をつけるなど、工夫しておくと安心です。

医療用麻薬・覚醒剤原料・向精神薬に注意

医療用麻薬(痛み止め)と覚醒剤原料は、許可を申請をしなければ、日本から海外への持ち出し・日本国内への持ち込みができません。

旅行等で海外へ医療用麻薬・覚醒剤原料を持っていく場合(出国の際)、又は海外から日本へ麻薬・覚醒剤原料を持ち込む場合(帰国の際)には、輸出や輸入という扱いになります。

許可を受けた業者しか輸出入ができないため、個人が自分のために使う場合であっても、事前に地方厚生局長の携帯輸出(輸入)許可が必要です。

お住まいの地域の「地方厚生局」に、許可の申請をおこなってください。

許可が出るまで2週間程度かかるため、海外赴任が決まったら余裕をもって申請しましょう。

この許可は日本を出入国する際に必要なものですので、赴任先の国へ持ち込めることの保証ではありません。

渡航先への持ち込みの許可は、別途、国のルールに従ってください。

麻薬の例

成分名商品名
モルヒネMSコンチン、パシーフ、オプソ
オキシコドンオキシコンチン、オキノーム
フェンタニルフェントス、デュロテップ
ヒドロモルフォンナルサス、ナルラピド

覚醒剤原料の例

成分名商品名
セレギリンエフピー
リスデキサンフェタミンビバンセ

向精神薬は、上限量を超えない場合は特別な書類は必須ではありませんが、トラブル(違法薬物所持の疑いをかけられる等)を防止するために証明書を作ってもらい、携帯することをおすすめします。

海外赴任で長期滞在になる場合は、ほとんどの薬で上限量を超えることが考えられますので、医師や薬剤師に確認してもらいましょう。

向精神薬の例

成分名商品名上限量
メチルフェニデートリタリン、コンサータ2.16g(2160mg)
フルニトラゼパムサイレース、ロヒプノール60mg
ゾルピデムマイスリー300mg
エチゾラムデパス90mg
トリアゾラムハルシオン15mg
ブロチゾラムレンドルミン15mg
クロナゼパムランドセン、リボトリール180mg
ロラゼパムワイパックス90mg

赴任前にやっておきたいこと

海外赴任が決まったら、日本にいるうちにやっておきたいことがあります。

健康診断を受ける

赴任前には、ご本人だけでなく、帯同するご家族も健康診断を受けておきましょう。

海外赴任を命じられたご本人に関しては、海外へ6か月以上の派遣となる場合、前後で健康診断を実施することが事業者に義務付けられていますので、勤務先に確認してください。

「何も持病がない、海外へ行くにあたって問題ない健康状態だ」と思っていたら、赴任先で体調不良になってしまう…ということもありえます。

日本で健康診断を受け、もし必要な治療があれば、はじめておいた方が安心です。

海外で医療機関にかかると、日本のように血液検査やレントゲン撮影などをこまめにおこなう習慣がないこと、検査は料金が高額であることは理解しておきましょう。

そのため、診断をつけて治療を始める部分は日本でおこなっておいた方がよいのです。

保険に加入する

保険会社や種類(契約内容)によって、対応できる医療機関やカバーされる医療行為に大きな違いが生じます。

加入前に細かなところまで確認のうえ、十分に検討することが大切です。

たとえば、保険の種類によっては突発的な体調不良などしかカバーできず、日本で治療をしていた持病については保険が使えない場合があります。

持病があり、海外でも治療を続ける必要のある方は、保険の内容についてしっかり確認してください。

歯科受診も忘れずに

忘れがちなのが歯科受診です。

赴任中には何らかの医療保険に加入されると思いますが、歯科治療はカバーされていないものも多いです。

また、国によって治療の水準にばらつきが大きく、すぐに抜歯されてしまう・治療に必要な設備がないなど、日本のような歯科治療は受けられないかもしれません。

また、一般的に、海外では歯科治療は非常に高額です。

海外赴任前に虫歯治療や歯のクリーニングを済ませておきましょう。日々のケア方法やケア用品についても相談しておくとよいです。

かかりつけ医から診断書をもらう

かかりつけ医から、健康状態や治療内容に関する診断書をもらっておきましょう。

ある程度日本から薬を持ち出したとしても、数年に及ぶ海外赴任であれば、現地の医療機関へかかることも考えなくてはなりません。

ほとんどの場合、海外でも、診断書と服用している薬剤の情報があれば、日本と同じような治療が受けられるでしょう。

診断書がなければ、採血や画像検査など診断に必要な検査をしなくてはならず、費用がかさむことも考えられます。

処方箋医薬品の持ち出しにおいては、指定の書式での診断書が必要な場合がありますので、診断書をもらう場合には赴任先のルールを確認しましょう。

海外で受診するつもりがないとしても、健康状態について医師の診断書を持っておくと、万が一急な体調不良で入院などになった場合に便利です。

ワクチンを接種する

海外の状況に合わせて、必要なワクチン接種をしておきましょう。厚生労働省検疫所や外務省のホームページで、必要なワクチンについての情報が得られます。

気候の違う国・衛生状態の異なる国では、流行する感染症も異なり、日本ではほとんど根絶された疾患が流行していることも少なくありません。

感染症の観点では、野生動物に触る・生の魚介類を食べるのは、どの国でも注意すべきです。

予防できるものは予防し、安心して海外生活を送れるようにしませんか?

多くの国で必要になるワクチンを、3つご紹介します。

A型肝炎

A型肝炎は、世界各地で流感染する可能性がありますが、とくに水道設備が十分に整っていない地域では要注意です。

衛生状態のよくないところでは、生水、氷、生肉、生野菜などにウイルスが付着している可能性があります。

2〜4週間の間隔をあけて2回のワクチン接種で予防できますので、ご検討ください。

約6か月後に3回目の接種をすると免疫が強化され、5年間は予防効果が続きますので、3回目もおすすめしています。

感染しないために、生水を避けてミネラルウォーターや一度沸騰させた水を飲む、しっかりと加熱調理してあるものを選ぶなど意識しましょう。

また、屋台などで売っているカットフルーツは、洗った水が汚染されているかもしれません。

現地の衛生状態をよく確認してから購入してください。

マラリア

アジアや中南米などでは、蚊が媒介する「マラリア」に注意が必要です。ワクチンではなく、内服薬で予防ができますのでご検討ください。

蚊に刺されないために、夜間は長袖長ズボンで肌を露出しないようにすること、現地の虫除けを使うことをおすすめします。

DEET(ディート)という成分が30%以上の濃度で含まれているものであれば、海外の昆虫にも有効です。

お子さんの場合は、DEETの濃度が

狂犬病

日本、アメリカ、ヨーロッパ、オーストラリア以外のほとんどの国では、狂犬病が根絶できていません。

発症するとほとんど100%死亡する危険な感染症ですので、流行地域に赴任する方は予防接種をおすすめします。

海外へ行く前に、3回の予防接種、少なくとも2回までの予防接種がおこなえると安心です。

「狂犬病」という名前がついていますが、犬以外の動物に噛まれた場合にも注意しなくてはなりません。

犬、猫、キツネ、ハムスター、コウモリ、アライグマなど、あらゆる動物が狂犬病を媒介します。

海外で動物に噛まれた場合には、発症予防のための治療がありますので、すぐに病院で相談しましょう。

常備薬を用意しておく

日本から、体調不良時のための常備薬を持っていきましょう。

海外では、医療制度の問題から、すぐに病院へかかれないこともあります。

また、日本と海外では、同じ成分でも薬の使用量が違うことが多く、日本人の体格・体質には量が多すぎるということもあるでしょう。

日本では考えにくいことですが、ニセの医薬品が市販されていることもあるため、注意しなくてはなりません。

ちょっとした体調不良であれば、日本で手に入れた常備薬で対応できる状態にしておいた方が安心です。

以下のような医薬品の用意をおすすめします。

解熱鎮痛薬

発熱、頭痛、生理痛などさまざまな用途に使えるため、持っておくと安心です。

「アセトアミノフェン」という成分の解熱鎮痛薬があると、子どもから大人まで幅広く使えるので便利だと思います。

下痢止め、便秘薬

海外では、水や食べ物でお腹を壊して下痢をしたり、慣れない環境や食事で便秘になったりすることが多いです。

ただし、細菌感染が原因の下痢(食あたり)の場合は、下痢止めを使用しない方がよいこともあるため、渡航先の衛生状況を確認しておきましょう。

かゆみ止め

虫刺されやかぶれなど、肌のかゆみに対処する塗り薬を用意しておくとよいでしょう。

炎症を抑える「ステロイド」の成分が配合されているものは効果も高く使い勝手がよいですが、感染症を起こしているときには症状を悪化させるので注意してください。

かゆみ止め成分だけのものと、ステロイドの配合されたものと、別で用意しておくのがおすすめです。

応急セット

絆創膏や包帯、ガーゼ、体温計など、軽いケガや体調不良の場合に対応できるようなセットを持っておくとよいでしょう。

今現在はまだ新型コロナウイルス感染症も流行していますので、パルスオキシメーターや検査キットを用意しておいてもよいかもしれません。

スキンケア用品

水や紫外線の強さ、乾燥など、日本との違いによって肌荒れを起こす方も多いです。

海外の製品は、日本のものより成分の濃度が高く肌に刺激となる場合もあるため、日本人向けのスキンケア用品を持っていくことをおすすめします。

とくに、敏感肌の方やアトピー性皮膚炎の方などは、日本で使い慣れたものを持参しましょう。

生理用品

デリケートゾーンがかぶれやすい方は、日本から生理用品を持って行った方がよいかもしれません。

海外の生理用品は月経カップやタンポンなど種類が豊富ですが、サイズが合わない場合もあります。

ナプキンは、大きくて厚みがある傾向が強いです。

日系のスーパーでは日本の生理用品を取り扱っていることもありますし、Amazonなどで購入することもできますので、必ずしも大量に持っていく必要はないですが、1.2ヶ月分はあるとよいでしょう。

海外で持病の治療をするには?

赴任先でも、高血圧や糖尿病など持病の治療を続けたい場合、どのような方法があるでしょうか。

日本から医薬品を持っていく

まずは、日本から医薬品を必要な日数持っていく方法があります。慣れない土地での暮らしになりますので、普段から飲み慣れた薬を続けるのが一番安心です。

その場合、かかりつけ医師に処方箋のコピーや診断書「薬剤携行証明書」などを記載してもらい、持参するようにしましょう。

必要な書類は国によって異なりますので、赴任先の在日公館のホームページなどを参考に用意してください。

医薬品を郵送で持ち込むことを禁止している国も多いです。薬が足りなくなったからといって、安易に郵送してもらうことのないようにしてください。

帰国のたびに日本で受診する

一時帰国のときに日本で受診して、その都度医薬品を持ち出すという方法もあります。

あまり多くの方に向いた方法ではありませんが、1年に何度か帰国する予定のある方は、この方法でもよいでしょう。

ただし、今後も新型コロナウイルス感染症のような未知のウイルスの流行などで、急に日本へ帰国できないという事態になるかもしれませんので、念のため診断書や薬剤情報は用意しておくことをおすすめします。

現地の薬局で購入する

日本では処方箋医薬品として扱われている成分でも、海外では市販薬となっている場合もあります。

成分によっては、ご自身で現地の薬局に行き、購入することも可能です。

たとえば、高血圧、鼻炎、水虫などの薬は、一部が市販されています。

全く同じ成分であればよいですが、なければ似たような成分で代替することになります。

成分が違う場合や日本より錠剤に含まれる成分量が多い場合は、やはり医師の診察を受けることが望ましいでしょう。

糖尿病や脂質異常症などの薬は市販されていないため、受診する必要があります。

国によっては、市販されている薬の品質が一定ではなく、ニセ薬が混入している可能性もあるため、現地の薬局で購入するのは積極的におすすめはできません。

やはり、飲み慣れた日本の処方箋医薬品を持ち出せればそれがベストといえます。

薬局で市販薬を購入しなくてはならない場合は、以下の点に注意してください。

  • 他と比べてあまりに安価なものを購入しない
  • スペルや包装容器の印字がおかしいなど、印刷の質が悪いものを避ける
  • ばら売りの場合は、元の容器を見せてもらう

現地の医療機関を受診するには?

日本のように、どの医療機関をいつ受診してもよいという国はほとんどありません。体調不良のときに備えて、受診先を調べておきましょう。

あらかじめ家庭医を決めておく

ほとんどの国では、家庭医(日本でいうかかりつけ医のようなもの)を持つことを推奨されています。病気や体調不良で困る前に、家庭医を決めておきましょう。

日本では「皮膚のトラブルは皮膚科」「風邪気味だから内科へ」「鼻炎は耳鼻科」といろいろなクリニックへかかっている人が多いですが、海外では事情が違います。

海外の「家庭医」は、日常的に起こる全身のさまざまなトラブルを全て引き受けてくれる医師です。

風邪や頭痛、骨折、出産や避妊相談など、なんでも相談できます。

海外では、日本のように「今日はちょっと具合が悪いから近所のクリニックに行ってみよう」というわけにはいきません。

一般的に、緊急でないときは「家庭医(ホームドクター)」にかかり、必要に応じて専門医に紹介してもらうという流れになります。

専門医にかかることができるまでに、数か月かかることも珍しくありません。

まずは、自分の健康を任せる「家庭医」を決めておきましょう。

アメリカではプライマリー・ドクター(Primary doctor)やプライマリー・フィジシャン(Primary physician)と呼びます。

家庭医も予約制なので、当日かかれない場合もある点には注意してください。

ご自身の加入した保険会社に連絡すると、その保険でカバーできる近隣のドクターを紹介してもらうことができます。

日本語が通じるか、あるいは日本人についてよくわかっている家庭医であればベストですが、評判や話してみての相性なども加味して検討してください。

加入した医療保険でカバーされない医療機関を受診してしまうと、支払いが高額になることが予想されますので、ご注意ください。

家庭医とは、体調不良を感じる前に一度会っておくことをおすすめします。

健康なときの状態を知っておいてもらうことで、変化を理解してもらえるためです。

現地で注意するべき感染症や健康上の注意点など、「病気にならないためのアドバイス」などをもらうこともできます。

日本人向けのクリニックを探す

家庭医から紹介を受けて専門の病院へいくというパターンが多いですが、緊急の場合は、救急外来など、病院に直接連絡を取って受診することになります。

日本人の渡航者が多い地域であれば、日本語の話せる医師がいる病院や、在留邦人向けの日系クリニックがあるかもしれません。

「(地名)+日系クリニック」などで検索をかけるか、外務省のホームページで調べてみてください。

外務省のホームページでは、各国の医療水準や健康上気をつける点、感染症の流行状況、日本人医師のいるクリニックや日本語の通じるクリニックなどの情報が網羅的にみられます。

現地の医師(医務官)が実際に目で見て調査した医療情報がまとめられているので、信頼性が高いです。

メンタルヘルスの問題にも注意

慣れない環境で、精神的な不調を訴える方も少なくありません。

海外赴任から早期帰国する原因として、事故などの次に多いのがメンタルヘルスの上の問題といわれています。

赴任者本人もですが、配偶者や子どものメンタルヘルスにも注意を払わなくてはなりません。男性よりも、女性の方が精神的に不調を感じやすい傾向にあります。

さまざまな調査がおこなわれていますが、海外赴任中は次のような問題が多かったそうです。

  • 不安や緊張が続くことや、それによる心身の疲れ
  • 気持ちの落ち込み(抑うつ状態)
  • アルコール依存
  • コミュニケーションが取れないことによる孤独感、疎外感
  • 現地の社会情勢(テロなど)によるPTSD
  • 幻覚や妄想

知り合いがいない、日本語で話せる相手がいないという環境は、どんな方にとってもつらいもの。

赴任してすぐは、新しい環境で頑張ろうという意欲や、もの珍しさで元気に過ごすことができても、数ヶ月〜1年ほど経過してから元気が出なくなるというパターンはよくあります。

原因不明の頭痛や発熱、下痢、体の疲れなどは、環境変化に心身が適応できずにいることが原因かもしれません。

海外でのつらい気持ちや寂しさを打ち明けたり、専門家のカウンセリングを受けたりする機会を持ちましょう。

さまざまな相談先がありますので、事前に調べておくといざというときに安心です。

たとえば、こちらのページでは、日本語でカウンセリングなどを受けられる機関を調べることができます。

日本人独特の考え方・感じ方が精神的な不調につながっていることは多いですので、日本人医師・あるいは日本人をよく理解している人に相談できるのがベストです。

お住まいの地域で、相談できるところがないか探してみてください。

Group With-海外で暮らす家族と共に-

https://www.groupwith.info/soudan/kaigai/

多くの日本人にとって、「カウンセリング」はあまり馴染みがなく、少しとっつきにくく感じてしまうかもしれません。

外務省のホームページでは、日本語のチャットやSNS等で気軽に海外生活の悩みやつらさを打ち明けられる機関を紹介しています。

外務省. 海外安全ホームページ. 孤独・孤立及びそれに付随する問題でお悩みの方へ

https://www.anzen.mofa.go.jp/life/info20210707.html

まとめ

今回は、出張や駐在で、海外へ長期間滞在する方向けに医薬品の取り扱いや現地での医療機関のかかり方についてご紹介しました。

日本から医薬品を持ち出す際には、いくつか注意点がありますので、赴任先のルールをよく確認しましょう。

現地で医療機関にかかる場合には、まず家庭医とコンタクトを取り、必要に応じて専門医を紹介してもらう流れが一般的です。

慣れない海外暮らしでは、精神的に不調をきたすことも珍しくありません。

体の健康だけでなく、心の健康にも気を配りましょう。

参考

・厚生労働省. 海外渡航先への医薬品の携帯による持ち込み・持ち出しの手続きについて

https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iyakuhin/yakubuturanyou/index_00005.html

・厚生労働省検疫所FORTH. 海外へ渡航される皆さまへ!

https://www.forth.go.jp/news/20181119.html

・外務省. 世界の医療事情

https://www.mofa.go.jp/mofaj/toko/medi/index.html

・岩崎明夫. 労働衛生対策の基本⑨海外派遣と健康管理

https://www.johas.go.jp/Portals/0/data0/sanpo/sanpo21/sarchpdf/85_roudoueisei_taisaku_12-15.pdf

・在外教育施設派遣教員安全対策資料【健康安全・感染症対策編(改訂版)】第4章. 海外でのメンタルヘルス

https://www.mext.go.jp/component/a_menu/education/micro_detail/__icsFiles/afieldfile/2010/07/05/1293206_6.pdf

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