統合失調症にはどんな薬が使われるの?副作用についても解説

公開日: 2024/01/09 更新日: 2024/05/22
統合失調症の治療は、どのような薬で治療するのか詳しく知らない、という方が意外と多いのではないでしょうか? 統合失調症では、薬の服用で症状を抑える薬物療法が有効とされ、基本となる治療法です。 薬物療法では、主に抗精神病薬や抗パーキンソン薬、抑うつ薬などを使用して症状の改善を目指します。 統合失調症は再発しやすい病気なので、薬の服用を正しく続けていくことが大切です。 しかし、これらの薬がどのような薬なのかを知らなければ、不安になりますよね。 この記事では、統合失調症の治療で使われる薬について、効果や副作用について解説します。 薬を理解することで不安を軽減でき、安心して服用できますので、最後までお読みください。
目次

統合失調症で薬物療法で使われる薬の種類

統合失調症の薬物療法には、抗精神病薬と、症状に合わせて使われる別の薬に分けられます。

統合失調症の治療の中心的な役割を果たすのは抗精神病薬です。神経伝達物質のバランスを調整し、幻覚や妄想などの症状が改善します。

抗精神病薬には、第一世代の古いタイプの定形抗精神病薬と、第二世代の新しいタイプの非定型抗精神病薬があります。

定形抗精神病薬は、陽性症状(幻覚や妄想など)を改善する効果がありますが、副作用が強いという特徴があります。

非定型抗精神病薬は、陽性症状だけでなく、陰性症状(情緒の鈍さや意欲低下など)も改善する効果があり、副作用も比較的少ないことが特徴です。

また、抗精神病薬と併用される薬には、うつや不安、不眠などの精神症状が現れたときに使われる薬や、副作用を抑える薬があります。

精神症状が現れたときに使われる薬は、向精神薬の「抗うつ薬」「抗不安薬」「睡眠薬」です。副作用を抑える薬には、「抗パーキンソン病薬」や「便秘薬」があります。

定型抗精神病薬と非定型精神病薬について

抗精神病薬は、定型抗精神病薬と非定型抗精神病薬に分けられます。「定型抗精神病薬」は、第一世代の薬物群で、それ以降に開発された薬物群が「非定型抗精神病薬」です。

現在では、副作用が少ない非定型抗精神病薬が最初に投与すべき薬となっています。ここでは、非定型抗精神病薬と定型抗精神病薬について解説します。

非定型抗精神病薬の特徴と薬一覧

非定型抗精神病薬の特徴は、定型抗精神病薬に比べてドパミンに対する作用が緩やかなことです。また、ドパミン以外にもセロトニンなど様々な神経に対する作用を持っています。

そのため、陽性症状だけでなく陰性症状や認知機能障害にも効果が期待でき、副作用が発現しにくいことも特徴です。

錐体外路症状である、筋肉のこわばりや遅い動作などのパーキンソン症候群、体が勝手に動く遅発性ジスキネジアなどの副作用が現れにくくなっています。

しかし、非定型抗精神病薬が必ず効果があるとは限らず、個人差があります。また、急性期の激しい症状に対して使われるのは定型抗精神病薬です。

非定型抗精神病薬は、作用の違いから4つのタイプに分けられています。

  • SDA

  • MARTA

  • DSS

  • SDAM

以下が非定型抗精神病薬の分類と薬一覧です。[1][2]

一般名

商品名

分類

リスペリドン

リスパダール

SDA

ペロスピロン

ルーラン

SDA

ブロナンセリン

ロナセン

SDA

パリペリドン

インヴェガ

SDA

ラツーダ

ルラシドン

SDA

オランザピン

ジプレキサ

MARTA

クエチアピン

セロクエル

MARTA

アセナピン

シクレスト

MARTA

アリピプラゾール

エビリファイ

DSS

プレクスププラゾール

レキサルティ

SDAM

定型抗精神病薬の特徴と薬一覧

定型抗精神病薬は、1950年代につくられたクロルプロマジン塩酸塩が開発され、統合失調症の治療薬として導入されました。

主に脳内のドパミンに対して抑制作用をあらわし、幻覚、妄想、不安、緊張、興奮などの陽性症状を改善する薬です。

しかし、陰性症状を強めたり、認知機能障害を引き起こしたりすることがあります。また、錐体外路症状や運動機能障害などの副作用が現れやすいという特徴があります。

定型抗精神病薬は、化学構造の違いから5つのタイプに分けられています。

  • フェノチアジン系

  • ブチロフェノン系

  • イミノジベンジル系

  • ベンザミド系

  • その他

以下が定型抗精神病薬の分類と薬一覧です。[1][2]

一般名

商品名

分類

クロルプロマジン

コントミン・ウインタミン

フェノチアジン系

レボメプロマジン

ヒルナミン・レボトミン

フェノチアジン系

ハロペリドール

セレネース

ブチロフェノン系

ブロムペリドール

インプロメン

ブチロフェノン系

チミペロン

トロペロン

ブチロフェノン系

クロカプラミン

クロフェクトン

イミノジベンジル系

モサプラミン

クレミン

イミノジベンジル系

スルピリド

ドグマチール

ベンザミド系

ゾテピン

ロドピン

その他

抗精神病薬の副作用について

抗精神病薬は、ドパミンの作用を抑えることで陽性症状を抑制します。しかし、目的とする神経系以外にも作用するため、副作用として症状が現れてしまいます。

抗精神病薬の主な副作用には以下のようなものがあります。[1][3]

副作用

症状

錐体外路症状

手が震えたり、体が硬くなったりするなどの症状が現れる

パーキンソン症状

手足の震えや筋肉のこわばり、動作の鈍さなどが現れる

アカシジア

落ち着きがなくなり、じっとしていられなくなる

自律神経症状

口の渇き、便秘、排尿障害などが現れる

過鎮静

眠気やだるさ、動きが鈍くなる

高プロラクチン血症

生理不順や乳房のはれ、乳汁分泌、性欲減退などが現れる

体重増加

食欲が増加することがあり、体重が増えることがある

記憶障害

記憶力が低下する

これらの副作用は、薬の種類や量、個人差によって現れ方や程度が異なります。副作用が現れた場合は、医師に相談して適切な対処を行うことが大切です。

抗精神病薬の副作用を抑える薬

抗精神病薬には多くの副作用がありますが、副作用を抑えるために併用される薬があります。

ここでは、抗精神病薬の副作用を抑える薬としてよく使われる、抗パーキンソン病薬と便秘薬について解説します。

抗パーキンソン病薬

抗精神病薬の副作用は、ドーパミンの働きを抑制するために起こり、錐体外路症状として現れます。錐体外路は、脳から運動の刺激を伝える通り道です。

刺激を伝えるためにドーパミンが重要な役割を果たしますが、抗精神病薬はドーパミンを遮断する働きがあり、運動のコントロールができなくなります。

これが、錐体外路症状です。

錐体外路症状を和らげるために、抗パーキンソン病薬を併用することがあります。

抗パーキンソン病薬には、ドーパミン補充薬、ドーパミン受容体刺激薬、抗コリン薬などがありますが、抗精神病薬と併用されるのは、抗コリン薬です。

抗コリン薬は、ドーパミンと相反する神経伝達物質であるアセチルコリンの働きを抑制し、運動症状を改善する働きがあります。以下の薬が使われます。

  • ビペリデン(商品名:アキネトン)

  • トリヘキシフェニジル(商品名:アーテン)

  • プロメタジン(商品名:ヒベルナ)

抗コリン薬にも、副作用があります。喉が渇く、おしっこがでにくいなどの症状があるときには、医師に相談するようにしましょう。

便秘薬

抗精神病薬は、抗コリン作用という副作用を引き起こします。抗コリン作用とは、アセチルコリンという副交感神経を刺激する神経伝達物質を抑えることです。

抗コリン作用によって、副交感神経の働きが抑えられ、消化管がうまく動かなくなると便秘になります。便通を良くするために便秘薬がよく使用されています。

症状を抑える抗精神病薬以外の薬

統合失調症は、抗精神病薬だけで治療できる病気ではありません。抗精神病薬と併用される薬には、うつや不安、不眠などの精神症状が現れたときに使われる薬があります。

ここでは、抗不安薬、抗うつ薬、睡眠薬について解説します。

抗不安薬

統合失調症では、不安や緊張を引き起こすことがあります。不安や緊張を和らげるために使われるのが、抗不安薬です。

抗不安薬は、作用や効き目によって様々な種類があり、症状に合わせて使い分けられています。

抗不安薬一覧は、以下のようになります。[2][4]

一般名

商品名

効き目

作用時間

クロキサゾラム

セパゾン

長(20〜100時間)

ワイパックス

ロラゼパム

中(12〜20時間)

ブロマゼパム

レキソタン

中(12〜20時間)

エチゾラム

デパス

短(3〜6時間)

ロフラゼブ酸エチル

メイラックス

超長(100時間〜)

ジアゼパム

セルシン・ホリゾン

長(20〜100時間)

アルプラゾラム

ソラナックス

短(3〜6時間)

タンドスピロン

セディール

短(3〜6時間)

オキサゾラム

セレナール

長(20〜100時間)

クロチアゼパム

リーゼ

短(12〜20時間)

抗うつ薬

統合失調症では、気分が沈む症状が現れることがあります。抗うつ薬は、憂うつな気分を和らげ、意欲を高めるために使われます。

抗うつ薬の種類は、以下の5つです。

  • 三環系抗うつ薬

  • 四環系抗うつ薬

  • SSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)

  • SNRI(セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬)

  • NaSSA(ノルアドレナリン・セロトニン作動性抗うつ薬)

主な抗うつ薬は以下の通りです。[1][2]

一般名

商品名

分類

イミプラミン

イミドール・トフラニール

三環系抗うつ薬

クロミプラミン

アナフラニール

三環系抗うつ薬

アモキサピン

アモキサン

三環系抗うつ薬

マプロチリン

ルジオミール

四環系抗うつ薬

ミアンセリン

テトラミド

四環系抗うつ薬

セチプチリン

テシプール

四環系抗うつ薬

フルボキサミン

デプロメール・ルボックス

SSRI

パロキセチン

パキシル

SSRI

セルトラリン

ジェイゾロフト

SSRI

エスシタロプラム

レクサプロ

SSRI

ミルナシプラン

トレドミン

SNRI

デュロキセチン

サインバルタ

SNRI

ベンラファキシン

インフェクサ―

SNRI

ミルタザピン

レメロン・リフレックス

NaSSA

睡眠薬

統合失調症の症状の一つに不眠があり、不眠には睡眠薬が併用されます。統合失調症の治療には、十分な睡眠をとって生活リズムを整えることが重要です。

睡眠薬は、以下の4つに分類されます。

  • 非ベンゾジアゼピン系睡眠薬

  • ベンゾジアゼピン系睡眠薬

  • オレキシン受容体拮抗薬

  • メラトニン受容体作動薬

抗精神病薬と併用して使われるのは、ベンゾジアゼピン系睡眠薬です。ベンゾジアゼピン系睡眠薬は、作用時間によって4種類に分類されています。

以下は、主なベンゾジアゼピン系睡眠薬と分類一覧です。[1][2]

一般名

商品名

分類(血中濃度の半減期)

トリアゾラム

ハルシオン

超短時間型(約2〜4時間)

ブロチゾラム

レンドルミン

短時間型(約6〜10時間)

エチゾラム

デパス

短時間型(約6〜10時間)

ロルメタゼパム

エバミール

短時間型(約6〜10時間)

リルマザホン

リスミー

短時間型(約6〜10時間)

ニトラゼパム

ベンザリン

中間型(約20〜30時間)

エスタゾラム

ユーロジン

中間型(約20〜30時間)

フルニトラゼパム

サイレース

中間型(約20〜30時間)

クアゼパム

ドラール

長時間型(約30時間以上)

フルラゼパム

ダルメート

長時間型(約30時間以上)

ハロキサゾラム

ソメリン

長時間型(約30時間以上)

統合失調症の薬を飲まないとどうなるの?

統合失調症は放置しても治ることはありません。

統合失調症の薬は、症状を軽減するために使われていますが、薬を飲まないと症状が悪化し、社会生活を送ることができなくなる可能性があります。

統合失調症は、早期発見早期治療によって症状が軽くなる病気です。薬を飲んで症状が治まったあとも、薬を飲み続けることで、再発を予防できます。

統合失調症の薬物療法を続けていくために|規則正しい服薬の方法

統合失調症の薬物療法を続けるために、症状にどのように効くのか、どんな副作用があるのかを理解した上で服用することが大切です。

薬の説明を受けるときには、家族と共に聞くようにしましょう。患者本人と家族が十分納得することで、薬物療法を継続できます。

規則正しい服薬のためには、毎日の生活リズムを整え、内服と日常の習慣を結びつけることや、薬の飲みやすい環境を整えるようにしましょう。

例えば、ピルケースに飲む薬を分けておくことや、カレンダーにチェックをいれるなど工夫するとよいでしょう。

それでも、つい飲み忘れてしまう場合や飲む回数が多いと感じるときは、一人で悩まずに、医師や薬剤師に相談が必要です。

服薬を続けられる方法や薬の種類・剤形、飲み方など相談にのってもらえます。

服薬時の注意点とは

抗精神病薬を服用するときには、注意点があります。飲酒や喫煙は、薬の効果に影響がでるので避ける必要があります。

飲酒について

抗精神病薬に限らず、薬を飲まなければならない状況では、飲酒は控えるようにしましょう。

アルコールにより体内の薬の代謝に影響を及ぼし、副作用を起こしやすくなったり、効果を不安定にさせたりすることがあるからです。

また、アルコールは脳に影響を与えるため、精神症状の悪化につながることがあります。薬を飲まなければならないときは、飲酒は止めましょう。

喫煙について

喫煙は、タバコに含まれるニコチンによって肝臓の酵素を活性化させ、抗精神病薬の代謝速度の上昇が報告されています。

そのため、喫煙者は、同じ量の薬を服用した場合、非喫煙者よりも薬の効果が低下する可能性があります。

また、薬の吸収が促進されることで、薬の副作用が強く現れる可能性もあります。薬物療法に取り組んでいるときには、喫煙は控えるようにしましょう。

どうしても、喫煙がやめられないときには、医師に相談して、影響の少ない薬に変更してもらいましょう。

運転・運転免許について

現在、統合失調症であっても、症状が安定して運転に支障がないと判断された場合、免許を取得できます。

免許取得には、病気の申告と、質問票に答える必要があります。また、主治医の診断書の提出を求められる場合がほとんどです。

免許の取得はできますが、実際に運転はできるのでしょうか?

統合失調症の治療に使われる抗精神病薬、抗不安薬、睡眠薬と抗うつ薬のほとんどが、「運転等危険を伴う機械の操作に従事させないよう注意すること。」と添付文書に記載され、運転禁止を意味します。

また、抗うつ薬の以下6種類については「自動車の運転等危険を伴う機械を操作する際には十分注意させること。」添付文書に記載され、運転注意を意味しています。

  • レクサプロ

  • ジェイゾロフト

  • パキシル

  • サインバルタ

  • イフェクサー

  • トレドミン

統合失調症の治療には、抗精神病薬が使われますので運転禁止です。

道路交通法第66条第1項には、“何人も、前条第一項に規定する場合のほか、過労、病気、薬物の影響その他の理由により、正常な運転ができないおそれがある状態で車両等を運転してはならない。”[5]

と記載されています。

現在では、この「薬物の影響その他の理由により、正常な運転ができないおそれがある状態」の判断が明確でないため、法律上は運転禁止とされている薬を飲んでいる限り、運転してはいけないことになっています。

しかし、運転するからといって、薬を飲まないという判断は、止めるようにしてください。

自己判断で服用を止めてしまうと症状が悪化して、運転できない状態になる可能性があります。運転について不安があるときには、必ず主治医に相談するようにしてください。

薬のいろいろな剤形

統合失調症の薬物療法が、苦痛なく、忘れずに継続できるように薬の形や効果が工夫されています。

抗精神病薬の剤形は以下のとおりです。

錠剤形

口腔内崩壊錠

口の中の唾液で速やかに崩壊し、水なしで服用できる。

糖衣錠

苦味を抑えたり、薬の成分を保護するため、糖でコーティング。

徐放薬

薬の成分が長時間放出されるように加工されている。

舌下錠

口の粘膜から薬が吸収される。

その他の形

粉薬

飲み込みやすい形。

内服液

直接飲むことや、飲み物や食べ物に混ぜることができる。

注射剤

症状が激しいときや服薬困難なときに筋肉注射や点滴で使う。

効果が早い。

デポ剤

注射した部位に薬がとどまって、ゆっくりと取り込まれていきます。

1ヵ月ほど効果を示すため、飲み忘れる人の助けになる。

Q&A

ここでは、統合失調症の薬に関する質問についてお答えします。

統合失調症に効く薬は何ですか?

統合失調症の治療の中心的な役割を果たすのは抗精神病薬です。

抗精神病薬には、第一世代の古いタイプの定形抗精神病薬と、第二世代の新しいタイプの非定型抗精神病薬があります。

定形抗精神病薬は、陽性症状(幻覚や妄想など)を改善する効果がありますが、副作用が強いという特徴があります。

非定型抗精神病薬は、陽性症状だけでなく、陰性症状(情緒の鈍さや意欲低下など)も改善する効果があり、副作用も比較的少ないことが特徴です。

代表的な抗精神病薬としては、リスペリドン、オランザピン、クエチアピンなどがあります。

統合失調症の一番新しい薬は何ですか?

新しい統合失調症に対する薬、ルラシドン(商品名:ラツーダ)が2020年に発売されました。ラツーダは、第二世代の抗精神病薬(非定型抗精神病薬)です。

ラツーダは、ドパミンだけでなくセロトニンもブロックすることで、過剰なドパミン遮断を和らげる薬です。SDA(セロトニン・ドーパミン拮抗薬)に分類されます。

統合失調症の薬が効くまでどのくらいかかりますか?

薬物療法は、薬の効果が弱いところから始め、効果や副作用を確認しながら最適な量に調整していきます。効果を感じるまで、個人差はありますが、2〜4週間が目安となります。

統合失調症の薬で眠くなることはありますか?

統合失調症の薬で眠くなることがあります。眠気は、抗精神病薬の作用によって中枢神経系が鎮静されることが原因です。

眠気が強く現れる場合には、医師に相談して薬の量や種類を調整するようにしましょう。薬の量を自己判断することは、症状の悪化や再発につながるため止めましょう。

統合失調症の悪化のサインは?

統合失調症は、再発しやすい病気です。悪化のサインは、人それぞれ違いますが、いつも同じパターンで始まることが多いといわれています。

周囲の人が気づきやすい悪化のサインには次のようなものがあります。

  • 眠れず、生活リズムが乱れる

  • 食欲や集中力が低下している

  • イライラしている

  • ぼんやりしている、考え込んだりする

  • そわそわして落ち着きがなくなる

家族や周囲の人が悪化・再発のサインにいち早く気づき、対処することで早い回復につながります。

まとめ

この記事では、統合失調症の治療で使われる薬を知り、効果や副作用について解説しました。

統合失調症という病気は、不治の病ではなく、治療により十分にコントロールできる病気です。

一方で、再発しやすい病気でもあるため、薬を規則正しく服用する必要があります。

服薬継続の大切さはわかっていても、続けられなかったり、忘れてしまったりするときは、一人で悩まずに、医師や薬剤師に相談しましょう。

あなたが服薬を続けやすい方法や薬の種類・剤形について相談に乗ってくれるでしょう。この記事を参考に、正しい薬の知識を得て、服薬継続に役立ててくださいね。

参考文献

[1]姫井昭男.『精神科の薬がわかる本 第4版』.医学書院.2008,pp.1-100

[2]大阪メンタルクリニック梅田院

[3]こころの健康情報局すまいるナビゲーター

[4]医療法人 秀明会 杉浦こころのクリニック

引用

[5]e-Gov法令検索>道路交通法(昭和三十五年法律第百五号

FastDoctor
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